【「アッ!ここはもとの村ではないか」ねじ式の原風景に出会える路地の町】千葉県 太海 鴨川温泉【おひとり様女子旅記録】
迷走ノロノロ台風情報に
右往左往する1週間でした。
相変わらず豪雨と晴れ間が行ったり来たりの
落ち着かない天気の中
千葉県は内房線の
太海という小さな漁村の町を訪れました。
「絵かきの里」と言われる太海は
まるで絵を描くために造形された自然美の町。
明治大正の頃より多くの画家が足を運ぶ
「写生地のメッカ」だったそうです。
JR内房線の太海駅で下車。
駅舎が新しくなってる…!
前の駅舎と駅前の激鄙びた感じ
好きだったんだけどなー。
駅前の道を歩き出してすぐ、
海の方へ降りていく道が出てきます。
適当に足を進めていくと
小さな路地や脇道や石段が入り組んでいて。
なんていうか
迷ってさまよい歩くのにぴったりな感じ。
この辺りに
あのシーンのモデルになった路地があるのだとか。
なんの変哲もない路地から
機関車が飛び出す一コマは
ここから生まれたそうです。
太海の路地には芸術家の想像力を
掻き立てる何かが詰まっているのかもしれませんね。
太海の対岸には「仁右衛門島」という
観光をウリにしている島があります。
この島の唯一の住人である平野仁右衛門さんが
昔々、都から落ち延びてきた源頼朝をかくまったという伝説があるようです。
平野仁右衛門さんは今もご存命で島に暮らしています。
この仁右衛門島へは、
手漕ぎの渡し船で行くのですが
この日はさすがに荒天のため欠航。
我が家の夏休みの家族旅行は
毎年仁右衛門島でした。
こうして改めてひとりで訪れて見ると
見えるもの感じるものが全く違って面白いです。
太海に来たら必ずまるよ食堂へ寄ります。
今日の宿泊は夕食が付かないので
早めの晩ごはんがわりに…。
麺類も美味しそうだし、フライも魅力的だし…
穴子天丼も捨てがたい…
悩んで悩んでネギトロ丼に決めました
宿泊するお宿は、お店の目の前。
鴨川温泉 海辺の宿 恵比寿さんです。
フロント。
立ち寄り湯もやってます。1,000円。
程なくスタッフさんが現れ、
チェックイン手続きしてくれました。
今のところ、こちらのお宿が太海で一番好きで
今回4回目の宿泊です。
働いている方は地元のおばあちゃん達みたいな
大きな笑顔で、いい意味のおせっかいで
本当に嬉しくなります。
継ぎ足し継ぎ足しして建てた施設なのでしょう
館内は階段、段差だらけの結構複雑な造りです。
足の悪いおばあちゃんスタッフさんに
館内案内してもらうのは心苦しい…
ここはもう割愛で良いんじゃないかなぁ。
案内された部屋は
初めて通されるエリア。
このお宿は全室オーシャンビューです。
お茶菓子の鯛せんべいを頂き、お風呂へ向かいます。
お風呂は館内案内図では一階と書いてありますが
後付けされたと思われるエレベーターで
地下一階へ。
鴨川温泉なぎさの湯。
泉質は単純アルカリ硫黄冷鉱泉。
浴場は広々とした造りです。
お湯に浸かると
まとわりつくようなぬめりがあります。
なかなか個性的なお湯で、温まりもいいのです。
源泉温度19度の加温加水濾過あり温泉ですが
苦手な塩素臭はほとんど感じられず
幾つかある鴨川温泉なぎさの湯の中でも
恵比寿さんのお風呂が一番好きなお湯なんです。
私は利用した事がないのですが
宿泊者は海の見える貸切風呂も使えます。
(半露天&内湯&湯上がり涼みデッキ)
予約制で55分3300円とのこと。
あとはお部屋でゴロゴロ&お風呂の
極楽エンドレスループ。
お風呂は23時30分までです。
翌朝のお風呂は6時から。
朝食は8時ちょっと前に準備します、と言われましたが
7時40分に「朝食できました〜どうぞ〜」と
内線電話がかかってきました。
食事処での朝食はこんな感じの
ザ・旅館の朝ごはん
地元のおばあちゃんの手作り漬物や
海辺の食卓ならではのひじきや魚が並ぶ朝食は
しみじみ美味しいくて
鴨川米のご飯とお味噌汁、おかわり無限です。
ひなびた漁村のレトロな宿で
なかなか個性的な温泉を独泉できる旅。
幸せなものがありますね。
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