【標高1200m、パールブルーの秘湯宿で心と身体にご褒美を】オトナの贅沢、お篭もりステイ。福島県 野地温泉へ。【おひとり様女子旅記録】
「雲上の湯めぐりの宿 野地温泉ホテル」
ネーミングからして
期待値分度器になってしまうこのお宿。
JRの「地・温泉」シリーズに掲載されており、かなり昔から憧れていたお宿のひとつです。
いつからだろう…
多分30年近く前から
「地・温泉」のパンフレットを眺めるのが
大好きでした。
最近ではデジタルパンフレットになってしまい寂しい限りです。
今回は「自分へのご褒美」的な
ちょっとだけ奮発の温泉旅でした。
野地温泉は
標高1,200mにある秘湯ですが
非常に行きやすいです。
東京から福島まで高速バスか新幹線。
福島駅では送迎バスが待っていてくれています。
バスで山道を登ること50分。
下車した途端の強い硫黄臭に深呼吸。
うやうやしい感じでお出迎えされ
チェックイン手続きをしました。
スタッフさんの福島訛りにほっこりします。
私は田舎が茨城県なので
南東北や北関東あたりのイントネーションは
耳にするだけで本当にキュンとしちゃう。
浮ついた気持ちで
お風呂の時間や館内などの案内を聞いていました。
まぁ、なんとかなるでしょう。
エレベーターの脇には
モモンガの「モモちゃん」が飼われているカゴがあり
中を覗くと小さなかたまりが丸くなって寝ていました(ほとんど眠っているそう)。
客室は10畳のシンプルな和室です。
お部屋お任せプランということですが
バストイレ付き、充分すぎます。
早速湯めぐり開始!
趣向を凝らしたお風呂はなんと6種類。
24時間入浴可能です。
①露天風呂 鬼面の湯
②おもしろ露天風呂 天狗の湯
③100年の伝統の檜風呂 千寿の湯
④男性大浴場 剣の湯
⑤女性大浴場 扇の湯
⑥女性専用露天風呂 羽衣の湯
①〜③は3時間毎に男女入替制です。
客室に置いてある温泉の時間割を見て、
まずは①の露天風呂「鬼面の湯」を攻める事に。
この日は晴天でしたが、夜から雨予報だったので青空露天のチャンス!
ブルーがかった乳白色のお湯は
なんとも幻想的。
硫黄の香り濃く、柔らかな肌触りです。
お湯の温度はぬるめ、浴槽も浅め。
陰になる場所がないので
陽射しを身体中に浴びながらの湯浴みを
愉しみました。
夏場は直射日光キツイかも…
聞く話によると
夏はブヨがすごいんですって。
程なくして「あと5分で男女入替ですよ」と
スタッフの方が声を掛けに来てくれました。
あぶないあぶない。
そそくさと上がり、
その足で男女入替したばかりの②「天狗の湯」へ。
天狗の湯は
内湯と露天がつながっていて、
しゃがんでお湯につかったまま
内湯と露天を行き来できます。
檜の湯船に
掛け流される硫黄臭のお湯は
不思議とふんわり肌触りが良いのです。
夕食は食事処へ。
地元食材をふんだんに取り入れた食事は
評判通り満足度高いものでした。
メイン料理は3か月ごとに変わるようで
3月~5月は
「福島県産黒毛和牛鍋」と「伊達鶏ふきのとう味噌焼き」です。
お腹も満たされたところで③の「千寿の湯」へ。
この「千寿の湯」が野地温泉の原点とのこと。
奥から熱湯、普通、ぬる湯になっています。
一人きりの食事は
あっという間に終わってしまうのです(寂しい)
そのおかげで
いつも賑わうこちらの浴槽も独泉。
窓の外から
源泉の噴煙がもくもくと噴き出しているさまは
圧巻でした。
部屋に戻ったらお布団が敷いてありました。
お茶の急須も新しいものに変えられていたり
冷水ポットを置いてくれていたり…
旅館のごく普通のサービスかと思いますが
民宿慣れしてしまったわたし、
なんだか恐縮してしまいます。
お布団に入る前に
⑤⑥の女性専用浴場へ。
「扇の湯」という名前の通り
扇の形をしています。
奥のガラス扉から
そのまま露天風呂「羽衣の湯」に出られます。
こちらは岩風呂。
予報通り雨が降り出しましたが
屋根部分もしっかりあるので
しっとりと濡れた大地から立ち昇る噴煙を
眺めながらの入浴は
なかなかの素敵時間でした。
ホカホカに温まった身体のまま
お布団にダイブするしあわせ。
嬉しくて夜中に何度も起きて
その度に温泉に入る…生きてるって素晴らしい(単純)
朝食は焼き魚やお浸し、温泉卵など
温泉旅館定番の和定食です。
異なる湯舟と景観で
館内で湯めぐりをするだけでも
実に楽しいお宿でした。
季節を変えてぜひまた再訪したい!
すぐ近くに「新野地温泉 相模屋」さんがありましたが
同じ系列なのかな。
(モモンガのモモちゃんの
正式名称が
そういえば「相模モモコ」だったので。)
バスの中から見える「鷲倉温泉」「幕川温泉」「赤湯温泉」の看板も気になりました。
あー
行きたい温泉いっぱいだわ!!!
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