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【妙にそそるB級要素。全く温泉っぽくないロケーションだけどすごい温泉がある】栃木県 西那須野駅周辺トロトロ温泉を巡る弾丸旅【おひとり様女子旅記録】

今のお仕事がしっかりひと段落したら…と
思っていると
いつまでもいつまでもひと段落せず

流れていってしまう日々に
気持ちも流されてしまいそうで

こういう時にこそ、半ば無理矢理旅に出る!

西那須野駅を旅のスタートにしました。

空は蒼く、どこまでも高い
山々の峰は、近く、遠い
秋の風は冷たく、季節の変わり目を教えてくれる
一瞬一瞬の当たり前の事が
旅に出ると、とても大事な事に思えてくる

まずは、バスに乗って
初めて行く「大田原温泉」を目指します。


西那須野駅東口から20分くらい。

すぐ温泉に行こうかと思いましたが
先にお昼ごはん!

お母さんの和食屋さん「蒼と月と」。


バス停から歩いて5分ほどのところにあります。


昔ながらの家庭料理が味わえる和食店です。

高齢の女性スタッフがボランティアで
接客や料理を担当し
週替わりメニューにすることで
フードロス削減、低価格を実現しているとのこと。

「年齢によるミスがございます。
もちろんお詫びいたしますが、
笑って許してあげてください。 」
ですって。もちろんですとも!

 メニューは「週替わりおばんざいセット」
(1000円)のみ。

地元の旬の野菜を中心に、
魚や肉のバランスが考えられたメニューです。

煮物、揚げ物、肉・魚料理、お新香、小鉢2品、ご飯、みそ汁、デザート、ドリンク付き。


厨房前のカウンター席に通されました。
予約の電話がひっきりなしにかかって来る中
手際良く献立が並べられていきます。

少しずつたくさんのお総菜が楽しめるのが
大きな魅力!

素材の味を生かした優しい味付けです。

ツヤツヤ新米のごはんは
一回だけお代わりできます。

小鉢の柿の白和え、美味しかったなぁ。
金時草って知らなかったけど、
塩をかけて食べるパリパリの天ぷらは絶品でした。

デザートまで付いちゃう。
これで1,000円はすごい。

栗が取れたので、
みんなで剥いてシャーベットにしたんですって。
手がかかってる!

トマトのゼリーと、栗のシャーベット。
コーヒーは目の前で丁寧にドリップしてくれました。

「お母さんたち」の野菜たっぷりお料理と
「人生の先輩たち」の温かな笑顔の接客。

幸せなお昼ごはんをいただきました。

お店を出て、温泉に行きます。

今回の目的地①

この「大田原温泉 太陽の湯」は
「大田原温泉ホテル 龍城苑」に併設された
日帰り温泉施設です。

日帰り温泉施設入り口。


ホテルと日帰り温泉施設が内部で連結しており
ホテル宿泊客は日帰り温泉施設も利用可能となっています。

入館料700円をお支払いして中へ。

右側手前には売店とレストランがあり、
右側はマッサージブースとなっていました。

さすがホテル併設。
ゆったりとした造りで綺麗。



奥に進むと飲泉場があり、
右手に男湯、左手に女湯とホテル棟が続きます。

飲泉場。
胃腸に良いとのこと。
あまり美味しくはないけど、飲みやすい方だと思います。

ここから先は撮影禁止。

お風呂は内風呂に
電気風呂、ジェットバス、サウナ、水風呂があり、
屋外には
大きな露天風呂と源泉かけ流しの檜湯、
塩サウナがありました。

小さめの源泉風呂は素晴らしいお湯でした。
トロトロヌルヌル感、甘い石油のような香り。

周りは囲われてるけれど閉塞感もなく、
静かな環境でとろっとろの良い湯を堪能しました。

湯上がりにもう一杯。

またバスで西那須野駅に戻ります。

本数少ないので
事前に時間調べておくのが正解

西那須野駅に戻って、今度は反対側の西口方面へ。

なんだかんだで
私の利用率高い西那須野駅。
板室温泉も那須も塩原もここが起点だもんなぁ。

国道4号線に向かって15分くらい歩きます。


公園に立ち寄りながら。
シラサギ?

今回の宿泊は、穴場中の穴場。
掛け流しの天然温泉に入れるビジネスホテルです。

宇都宮方面でお仕事がある際は
ほとんど必ず西那須野まで来てこちらに宿泊。
湯力の強い温泉が大好きなのです。

しかし清々しいほどに
ガチ温泉感のない建物の外観。
 妙にそそるB級要素がそこはかとなく満載。

全く温泉っぽくないロケーションだけど
すごい温泉なんです。


到着。
今回の目的地②。
那須パレスホテルです。

「天然温泉」ののぼりや看板がホテルの外にあるのが
なんかテキトーっぽく見えてしまう。
本物のお湯をアピールする手段としてはちょっと
違うんじゃ?と思う。
建物の外の通り沿いに 湧き出る温泉のディスプレイ。  手湯のように 鉄パイプから
源泉をダバダバと垂れ流しにしているのも
いい味出しています。

チェックイン時間の16時より前でしたが
案内してもらえました。

ロビー。

昭和のまま時が止まったような仕様で
従業員の方達が出来る限りの誠実な仕事をしておられるこのホテル。

フロント。

スタッフさんは
テキパキと必要最低限の対応をしてくれる方々が多い印象です。

わからないことはどんどん聞いた方がいいです。
親切に教えてくれます。


館内。
シングルルーム。
古い建物ではありますが、綺麗で
価格の割に快適です。

国道4号沿いなので周りには飲食店が多いです。
スーパーやコンビニもすぐ近くです。

常連のファンの方も多いようで
駐車場は、夜にはほぼ満車になっていました。
温泉は一階にあります。


男湯は広くてサウナもあるらしいです。
女湯は小さめな浴槽ひとつ。
豪快なる掛け流しに圧倒。

湯花舞うツルツルトロトロ系の透明なお湯は
近くの乃木温泉、大田原温泉と似ているようで
トロミも匂いも全く違います。

黄色っぽい香ばしい香りのする熱めの湯が
ドバドバ投入されてオーバーフローのみの
完全掛け流し。
肌に気泡が付きヌルヌル、湯面には泡が浮遊しています。

 たくさん汗が出て 保温保湿効果も非常に高いです。
名だたる名湯に勝るとも劣らぬ
素晴らしい温泉だと思います。


贅沢に温泉がかけ流されています。


身体も心も癒してくれるお湯です。
しかし優しい浴感でありながら
長湯をするとフラフラになるような
湯力も併せ持つので要注意です。

本当にこの温泉だけが取り柄の
なんにも無いホテルですが

何かを満たしてくれる全てがある、と
生きてるって事を教えてくれる、と感じます。

だから温泉の旅はやめられないのです。


加水加温無しで、湯温もちょうどいい

国道4号沿いなので周りには飲食店が多いです。
スーパーやコンビニもすぐ近くです。
以前は「お母さんの手料理」の朝食付きプランが
あったのですが、最近見当たらず。

芋の蔓が入った素朴なお味噌汁がとても美味しかったのが忘れられません。

というわけで、夜の宴は
スーパーで調達したもので。

好みの地酒をいただきます

無理矢理ねじ込んだ弾丸旅なので
翌朝はまだ暗いうちにチェックアウト。
始発でお仕事に戻ります。

朝風呂を諦めなければならなかったけど
仕方ない。

満月が綺麗でした。

天然温泉が魅力のビジネスホテル。
お宿としては山奥の一軒宿とは対照的な
隠れ家的湯治宿という解釈もできるなぁ、と思います。


栃木県 西那須温泉 与一の湯 那須パレスホテル
泉質:単純温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
入浴可能時間:16時〜23時30分 翌6時〜9時
2024年10月17日(木)宿泊
素泊まり4,900円(入湯税込み)

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