#071 帰省日記

離れて住む息子が来た

ちょっと長めの休暇になると
家族と過ごすことを優先させ
バラバラに住むみんなが
平等に感じるように
計画を立てようとする息子

一人暮らしを始めたばかりだから
といったらそれまでだけど
彼の優しさが
今はみんなに幸せを運んでいる

彼の名前には『陽』の字が入る
その当時一番ピンと来た漢字だった

真面目さをあまり表に出さず
飄々としていてスーパーポジティブ
小さな頃は誰とでもすぐに友だちになれる
平和的な子だった

家系的にあまりいないタイプで
ほんとにうちの子かなと
不思議に思ったものだった

離れてみると痛感する
名前の通り、彼は我が家の太陽だ

彼は率先して何かを与えるタイプではないけど
存在が人をおおらかにさせる
だから
彼と一緒だとなんだか元気になるし
彼の捉え方はみんなの気持ちを軽くする
彼の周りはいつもちょっと暖かい



娘の名前には『月』の字が入る
息子の名前とリンクさせることにした

『太陽と月』
対等でそれぞれが補い合う
どっちもなくてはならない存在
そんなイメージ

だからか二人は今もとても仲がいい

名は体を表すってほんとだな

これだけ長い月日が経って
彼らへの最初のプレゼントが
なかなかうまくいっていたことを感じてる



音と笑いに溢れていた毎日も過ぎ去り
いつもの静かな我が家が戻ってきた