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グレースケールと点描表現
■地味に必要な知識かも
こんにちは、チャン・キナニンジャ(@ninnin217)です。
みなさん、グレースケールと点描表現(ハーフトーン調整)についてご存知でしょうか?
レーザーカッターで写真彫刻をする際に実は地味に必要となってくるこの2点について今回は解説をしていこうと思います。
■点描表現の必要性
写真の彫刻をする際に、まず前提条件として
・コントラストがしっかりついている
・解像度が高く、サイズが大きい画像である
ことがありますが、それをクリアした上でも写真のレーザー彫刻はなかなかうまくいかないことがあります。
要因としては、素材そのものがボコついている(コルクシート・本革など)ことなどが挙げられます。
そういった際に活躍するのがこの点描表現(ハーフトーン調整)です。
私たちがグレーという色を認識するときに、ピクセルの中にグレーの塗りが設定されていると勿論『これはグレーだ!』と認識すると思います。
ですが、もう一つグレーを使わずにグレーを表現する方法があります。
それは黒と白の2色を使い、それらのバランスを考え密集させることで人間の目にはグレーと認識させる方法です。
これをピクセルが並んでいる状態ではなく(ベタ塗りの四角が並んで構成されている状態の画像)、点で表現し白と黒の二色で表現するのです。
あまりコントラストの調整がうまくいっていない写真や、ボコついた素材に彫刻をするときこの方法を取り、データを単純化させることで逆にはっきりした彫刻結果を作ることができるのです。
※グレーと言う色はかなり幅があり、254階調のグレーが存在します。そのような細かい表現を、一つ一つのピクセルデータの通り彫刻することは、正直繊細すぎてかなり難しい。
■グレースケールの理解
さて次はグレースケールについて。
みなさんモノクロという言葉はなんとなく聞いたことがあるのではないでしょうか?ぱっと見は似ているんですが、似て非なるものがグレースケールです。
先ほどの点描表現のお話でもありましたが、ざっくりいうと
モノクロ・・・白と黒の二色で構成されている
グレースケール・・・黒と白の間の色(グレー)を254階調使い濃淡を表す
といった差があります。
レーザーの彫刻というものは削って跡をつける加工方法でしたね。今までのうさぎちゃん彫刻は全てベタ塗りで一定の数値で彫刻をしていたわけですが、あれはベクターデータのベタ塗りで、写真彫刻(ラスターデータ)をするときはカラーの写真のままでは彫刻できないので、それをグレースケールに置き換え、その写真の濃淡を表現します。
この、『グレースケールに置き換える』という表現が最初はちんぷんかんぷんになると思うのですが、イラレ上で実際にカラーの写真をグレースケールに置き換えたところを見ると、なんとなく『あ〜』となるかもしれません。
実際に見てみましょう。
なんとなくわかりました?笑(わかってくれたと思いたい)
これをさらに単純化(白と黒のみのモノクロ表現にし、さらに点描に)するのがハーフトーン調整だと思ってください。
ちなみに写真は私がレーザーカッターを使い作成したピアスの写真です。ちゃっかり宣伝。
■まとめ
さて、今日はグレースケールと点描表現についてのちょっとした解説でした。うまく伝わったかは不安ですが、読んでくれたり言葉として少しでも知識のストックに入れてもらえたら幸いです。
写真彫刻をするときに、あ、なんか聞いたなこの話。調べてみよう。ってなってくれることを願って。
またねっ
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