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陶磁器に彫刻はできるのか
こんにちは、チャン・キナニンジャ(@ninnin217)です。
『陶磁器のタイルに彫刻加工ってできます?』と先日聞かれたのでこの記事を書いております。
答えから先に言うと陶磁器への彫刻は基本的に可能です。石なども彫刻が可能であるように陶磁器も問題なく加工できます。(切断は不可)
でもここでチャンキナ的にはあれ?っと思うことがありました。
石はいいとして、陶磁器ってものによって色がついていて、あれってどんな成分なの?どの陶磁器も着色方法は同じなの?有毒なものは含まれていないの?
と言うことで、今回は陶磁器について調べてみたまとめになります。
■陶磁器の着色方法
まずは陶磁器の着色方法について見ていきます。
陶磁器の色の表現方法は2種あります。
・土そのものの色を生かすために上から透明の釉薬を塗り仕上げる方法
・釉薬を塗ってカラーリングする方法
待ってよ、釉薬って何よってなりますよね。大丈夫です説明します。
まず釉薬と書いてこれをゆうやくと読みます。
簡単にいうと陶磁器の表面をコーティングするものと思っていただければ大丈夫です。このコーティング剤を透明のものを使うのか、カラーのものを使うのかで、陶磁器の色の表現をコントロールするのです。
■釉薬(ゆうやく)とは
私達には馴染みのない言葉ですが、この釉薬は上で説明したように陶磁器の表面をコーティングする役割があります。
長石・粘土・珪石などが主成分で、全体の約70%を占めます。長石は溶けて固まるとガラス質になるため、陶器はつるっとした感じなんですね。
石灰やソーダなども熔ける温度を調整するために含まれます。
色をつける釉薬に関しては、これに加えて金属類が含まれています。
鉄、銅、マンガン、クロム、ニッケル、チタンなど表現する色によって含まれる金属も様々です。
パッとみた感じはレーザー加工するのに問題がなさそうです。金属に関しても色をつけるという意味でごく微量含まれているものなので問題はなし。
■クロムについて
ただ、1点注意すべきはクロムです。
この釉薬に含まれるクロムは強い酸化が起こると有毒物質に変化します。
通常3価クロムと呼ばれているクロムに関しては全く毒性もなく安全なものですが、これを非常に高温に熱すると(そのほかにも生成条件はありますが、レーザーの場合懸念されるのはこの高温による物質変化)3価から6価クロムに変化し、人体に有毒なものになり得ます。
レーザー加工をするということは、熱が発生しますよね。
ワンポイントに彫刻をすることや、多少の加工であれば問題はないと思いますが、大量に加工する場合や広範囲の彫刻をすることでもしかすると6価クロムに変化するかもしれないってことです。
といっても釉薬に含まれるクロムはごく微量なので、心配になりすぎる必要は恐らくないっぽいです・・・!
しかし、加工してもらう施設によっては規定によって断っている場合もあると思いますので、釉薬の成分を調べてみてクロムが含まれる場合は事前にしっかり加工してもらえるのか問い合わせをしましょう。
※緑〜ピンク(肌色)の釉薬はクロムが含まれている可能性が高いです
■まとめ
今回は陶磁器のコーティング剤釉薬について主に書いてみました。
私も専門家ではないので、正直なところ間違っている部分もあるかもしれません、もし専門の方いたらぜひコメントよろしくお願い致します。
もっと知識の宝庫になりたい・・・
またねっ
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