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合皮ってレーザーカットできる?
■合皮って切ったらどんな仕上がりになるのかしら
こんにちは、チャン・キナニンジャ(@ninnin217)です。
レーザーカッターで切れる代表的な素材の中に革があります。私も本革をレーザーでカットすることはあるんですが合皮は切ったことなくて、実際のところ切ったらどんな結果になるのだろう?と思い今回はカットをやってみました!
■合皮の良いところ/悪いところ
合皮と本革を簡単に比較してみましょう。
やはり合皮の一番の良いところは価格がかなり安いということ。そして人工的に作られたものなので、傷や厚みの違いがなく扱いやすいというところも大きいです。
他には本革と違ってこれといった手入れが必要ないところや、水を弾くのでいろんな場面で導入しやすいというところです。
これだけ見ると合皮って優秀じゃん・・・!となりますが、それだけではないです。もちろんよろしくないところはあります。
個人的に1番気になってしまうのは質感とチープさです。やはり触ってみるとわかりますが、本革と触り比べるととても人工的な一面があり、カバンなどの大きなアイテムを作るときは特に気になります・・・!
逆に携帯のケースや、小物を作るときはそこまで気にならないかも。と感じることはありますね。
又、本革のように長年使って経年変化を楽しむということはできず、大体2〜3年ほどでへたってしまうのがネック。ずっと使っていきたい!という場合はやはり本革がいいですが、ちょっとした小物入れを軽いテンションで持ち歩きたい!という場合は、合皮は大変優秀だと思います。
■合皮の種類
さてさて、そんな合皮には種類があります。そしてこの種類によっては絶対的にレーザー加工が不可能になってくるので要注意です・・!
大まかに分けて2種になりますので内容を見ていきましょう。
PU(ポリウレタン)ベース
レーザー加工可能なのはこちらのPUで作られているものです。
布地の表面にPU樹脂を塗り、革のように仕上げたタイプのものです。
PVCと比べると柔らかいのが特徴で、色々売られているお店で見比べると大変わかりやすいですが、薄めなものが多いです。柔らかく、薄い生地はPUベースが多いです。
湿度が高い場所での長時間利用は加水分解が起こってしまい、ボロボロになってしまうので注意が必要です。
※レーザー加工に使用する場合は100%PUである必要があるので、購入の際には必ず確認が取れたもので行いましょう
PVC(塩化ビニル)ベース
PUベースのものよりも少し安く手に入ります。硬く厚めのものはPVCの可能性が高いです。又、表面もつるりとしているので、汚れても簡単に拭いて落とすことができるのも特徴です。
ですが、絶対にレーザーでは加工しないでください、一番加工してはいけない素材です。死にます。(本当に有毒なガスが発生するのでマジのNG。無知なまま加工施設に持ち込み、まあいけるでしょ?みたいなテンションでは間違っても加工しないこと。)
素材としてはPVCはやはり扱いやすいなと思いますが、もしも切って使うのであればカッティングマシーンなどで行うかカッターで切ってくださいね。
と言うことで、レーザー加工をするにはPUベースのものを使いましょう。
■加工してみた
PU 100%の生地、t=1.1mm、ベージュホワイトの生地をカットしてみました。彫刻に関しては試してないですが、収縮や溶けが出そうなので今回はスルー。
保護のマステも無しで、下にはコピー用紙を敷いています。
■カットの仕上がりは・・・?
表面と裏面を撮影してみました。ホワイトベージュの合皮でしたが焦げも少なく中表に縫うことを想定して作っているので、とても良い感じなのではないでしょうか。
本革を使って作品を切る前に試作としてコストを抑えて形作りたい時にこれからも役立ちそうなPU100%の合皮です。満足。
■まとめ
今回はCO2レーザーで切れる合皮ときれない合皮について。又、PU100%の合皮のカットの様子と結果を載せてみました。
さてこれを使って何をするんでしょうか、チャンキナ。フフフ・・・。お楽しみにね。
またねっ
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