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ペア育休中、妻にはボーナスがあるが、僕にはないという話

12月10日。
公立学校教員のボーナス支給日だ。


なんで僕だけボーナスがないの?

僕は現在、育休中。
前回の夏ボーナスでは、育休にもかかわらずその待遇に深謝していた。

しかし人間の欲は底なしで、「もしかすると、ひょっとしたら、冬のボーナスもあるんじゃないか」と妄想していた。

12月10日、下心丸出しでワンチャン期待し、銀行のアプリを開いた。
ち、畜生。教育委員会からの入金履歴はない。

当たり前だろ。仕事ナメすぎ。
ボーナス換算日に1日も働いていないのに、あるわけないだろ。
そんな話を妻にしたところ、耳を疑う発言が聞こえてきた。

妻「私10万円くらい入ってたよ( ・ิω・ิ)」

じゅ、じゅうまん…。

う…、嘘だろ。この野郎おおおぉぉぉぉ!
夫婦でペア育休中なのに、なんで僕だけボーナスがなくて妻にボーナスがあるんだよおぉ!

その理由は、"産休"にあった。

産休は育休と似て非なるもの

産休は育休とよく似てごっちゃになりやすいんだけど、全く違う。
正式には産前産後休暇といい、産前休業と産後休業に分けられる。


■出産休暇(※ここの内容では流産・死産を除く)
産前8週間(多胎14週間)・産後8週間
※予定日および出産日は、産前に含まれる

● ケース1 出産日が予定日より遅れた場合
休暇:16週間+延長日数
※ただし、出産予定日の翌日から起算して10週間が最長となる

● ケース2 出産日が予定日より早い場合
休暇:16週間
※例えば、産前6週十産後10週、産前7週十産後9週という取り方も可

引用 教職員の賃金・権利ハンドブック
(和歌山県高等学校教職員組合)


ここで僕たちの話を。妻の場合はケース2に該当する。
8週前から取得できるところを、年度末業務の都合上で予定日の6週前から産前休暇を取得し、産前休暇の残り休暇2週間分を出生後に移動させ、産後休暇を10週とした。

そしてここからが重要。
地方公務員の場合、産休は"有給扱い"なので休んでいる間でも給与も賞与も全額支給されるそうだ。(↓↓↓以下参考)

娘の出産は4月18日、産後休暇は4月19日より開始。
そして以後10週間の産後休暇となり、6月27日まで続いた。

つまり妻は、産前産後休暇が終了する6月27日まで勤務したとみなされ、冬ボーナス換算日の6月2日から約20日間も該当したということである。

そのため僕と換算が異なり、ボーナスが発生しているのだ。
ズルい。ズルすぎる。ズルい女だ。

妻よ、過去を取り戻すのだ

とはいえ、僕と比べても出産に関して大きなリスクを背負ってくれていた。
出産だけに限らず、妊娠中も常に気を張っていた。
今でも、妻には心の底から本当に感謝している。
だからこの差が"ボーナス"という金銭で現れていても、どこか妙に納得してしまう。

妻よ、過去を取り戻すのだ。
この10万円で去年やれなかったことをやってくれ!
おしゃれしてもいいし、美味しいものを食べてもいい。
贅沢に美容に使ったってかまわない。
今回は、自分で自分にご褒美をあげるターンだ。

そして教育委員会よ、共済よ、本当に感謝してるぞ。
育休は、大変有難い制度だ。改めて頭が下がる。

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