【読書メモ】「技術書」の読書術
こちらの本(以下、本書)を読んだ。僕が思ったことを残しておきます。
前段:そもそもなぜ読んだか
読書のモチベを高めるためのヒントがありそうな気がして購入した。
僕はあまり勉強熱心ではないが、ときたま自己成長のために技術書を購入してIT技術の知識を得ようとするときがある。
が、一冊全部読み切ることはなかなかに少ない。途中で飽きてしまう。
せっかく珍しくお勉強のモチベが上がって書籍を買ったのに、読破できないのはもったいない。本屋に行くとその都度気になる本は出てくるけど、どうせ読みきらずに終わるから買うべきでないんだろうなあ。
などという気持ちを抱えながら本屋をうろうろしていたところで、本書が目に留まった。
そもそも昔から本を読む習慣がなかった僕は読書法について考えたこともなかったので、本書を読むことで読書のコツが得られるかも知れない。
僕が読もうと思うのは技術書に限らないが、小説などではなく勉強のために知識を得ようとして買う本が多いので、本書のような技術書に絞った読書解説本でも応用が効きそうな気がする。
そんなわけで本書を購入。
感想
「流し読み」をしたほうが良い
僕は一冊に時間を書けすぎていたのかもしれない、と思った。
本書を読むまでの僕は
「せっかく書籍を買ったんだから、一冊全部知識を吸い上げるつもりで入念に読みきらなくては」
こんな思いが強かった。しかし、このスタンスが一冊読み切ることを妨げていたのではないかと思った。
本書では、「流し読み」の重要性について、かなりページを割いて解説されているように僕は感じた。
もちろん精読についても言及されているが、最初は特に書籍の全体像を把握する程度の流し読みをすべきで、その後から必要に応じて精読していくのが重要そう。
本書は著者がお二方いらっしゃるが、お二方ともいかに時間をかけずに初回を回すかを重要視しているようであった。書籍全体がすべて重要であることはないのだから、むしろ全部読もうとするな、とまで言われているようであった。
僕はもっとライトに短時間で読むようにすると良さそう。
変に時間をかけて読むほうがもったいないというつもりで、中身の全体像をふんわりつかむ程度で読んでいってみようと思った。
積読を恐れるな
これは個人的に本書で一番印象に残ったところでもある。
「積読の解消法」というセクションの冒頭で「積読は解消しません」と書かれていて笑った。そして僕は次に安心した。
というのも、今までの僕には「積読を解消するまでは新しい書籍を買ってはいけない」という気持ちがあった。
積読とは他に気になる本や、今積んでいるものよりも重要そうな本を本屋で見つけても、購入を見送ったり、罪悪感を感じながらも我慢できずに買ってしまったりしていた。
本書のこのセクションを読んで、まず、読み終える前に次の本をつい買ってしまうのもおかしい話ではないことを知れた。自分だけじゃなかった。そして、僕はもう少し気楽に本を買ったほうが良さそうと思った。
前項の話にもつながるが、僕は本一冊を買うことを重く捉えすぎだったと思う。
本書の著者のお二方は膨大な量の書籍を読む読書家であることもあって、一冊の本を読むことになんの躊躇もないくらいには一冊の重みが軽そうだった。これは本書に書かれている「同じ分野の本も並行で数冊読んだほうが良い」「一冊90分で読むべし」といったテクニックからも垣間見える。
もっと一冊の本を読むことに対しライトな感覚でいこう(前項と同じ結論じゃないか)。
あくまで自分の場合の話だが、積読が増えても気にしない、読みたい本の気分が変わってもいい。とにかく速さをもってインプットしまくり、できればアウトプットする。このサイクルを爆速で回す。そんなスタンスで読書に取り組んでいったほうが良さそう。
ついでにこの爆速で回すというのは、読んでる途中で気が変わってしまうことへの対策にもなる。そういう点でも流し読みで素早く読んでしまうことは大事そう。
まあその結果積読も増えて、本の収納スペースが追いつかない状態になって怒られそうではある。が、それを恐れずにいきたいところ。
なお、誤解を招かないように補足しておくと、本書で書かれているのは積読が増えても気にするなという話ではない。積読がなるべく増えないようにするためのテクニックが紹介されている。ので、前述の僕の結論は本書の内容に比べると若干逸れた解釈となっている。
おわりに
実は本書では読書術だけでなく、その後の情報発信についても章を設けて言及されている。そんなわけで、この記事にて備忘程度ではあるもののアウトプットを試みた。
自分の中で学べたとぼんやり思ってたことも、いざ文章という形にしようとするとなかなか難しい。想像以上に時間がかかってしまった。アウトプットもまだまだ練習が必要だ。
追記:本書が気になった方向け
本書、僕はおすすめします。文章もわかりやすく、僕個人としてはとてもためになり読んで良かったと思ったので。
僕の感想では読み方のテクニックについてのみ触れていますが、本書の構成は選び方、読み方、情報発信&共有の3章立てです。読み方だけでなく、技術書の選び方やアウトプットにお悩みの方にも良さそうです。
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