コメダ珈琲店で円卓の騎士になってきた
名古屋にある、コメダ珈琲店 葵店。
店内へ続くドアを開けると、大きな円卓が広がっているオシャレ店舗だ。
この円卓、実に迫力があって印象深い。
初めてこれを見た時は、円卓の騎士ごっこができるやつだー!と興奮したものだ。
何だよ円卓の騎士ごっこって。私にも分からん。
6月の土日、1泊2日で名古屋に行く機会があった。
あの円卓に一度くらい座ってみたい!
そんな思いから、旅程に葵店をねじ込んだ。
名古屋1日目の夜。
さあ、円卓の騎士になれるのか…!?
ドキドキしながら入店。店員さんが出迎えてくれ、スムーズに普通の2人掛けへ通されてしまった。
そりゃそうだ。
私が円卓と呼んで特別感を出しているだけで、要はカウンター席なのだ。
カウンター席と2人席がどちらも空いているなら、2人席に通してくれたのはむしろ親切な案内で、喜ばしいことである。
カウンター席がいいと申し出れば、円卓に案内してくれるだろう。
しかし、そんな勇気があるわけもなく…。
チラ見えしている憧れの席を、ただ眺めるのみであった。
時刻は21時過ぎ。
こんな時間からコメダブレンドを飲む。
眠れなくなるだろって?
睡眠よりコメダブレンドが大事に決まってるじゃないか。
さて、2日目の朝。
次の予定まで時間があったので、再び葵店へ!
また?と思うだろうが、次にいつ名古屋に来られるか分からないのだ。
何としてもあの円卓に座ってみたい…!
店内はちょうど満席になったところだった。
今回こそ円卓チャレンジ成功なるか?様子を伺っていると、店員さんが円卓の空席を片付けているではないか。
そこ!そこ座れるようになりますよね?
次そこに案内されますよね!?
思いが通じたのか、片付けを終えた店員さんが「カウンターでよろしかったら、こちらご案内できます」と声を掛けてくれた。
「カウンターでいいです」と言って、「カウンターでいいです」という顔をして座った。
いや、カウンターが良かったんです。
この席を熱望しておりました。
本当にありがとうございます。
念願の、円卓からの景色。
池(?)の水は、ちゃんと循環しているようだ。水流による水面のゆらぎが、心にゆとりをもたらしてくれるように感じた。
放射状の梁が壮観で美しい。
吊り下げられた観葉植物も、優雅な空間の演出に一役買っている。
こんな素敵空間で食べるモーニングは格別であった。
さあさあ、憧れの円卓だぞ!どうする?何する?
……正直、全く思いつかなかった。
円卓って何すればいいんだ?
アーサー王物語、読んだことないんだよね…。
円卓……みんなで会議するのか?
会議といえば……
とりあえず、手を組んでエヴァのゲンドウポーズを取ってみた。対岸のお客さんや店員さんにガンを飛ばすわけにはいかないので、スマホを見るふりをしつつ、隙を見て一瞬だけゲンドウになりきる。
この行動をサブリミナルゲンドウと名付けよう。
ゲンドウが座っていたのは円卓ではない気もするが、そこはどうでもいいじゃないか。こういうのは雰囲気が大事なのだ。
●コメダ珈琲店 葵店の店舗情報↓
いや、待って欲しい。
これだと「コメダ珈琲店で碇ゲンドウになってきた」なのでは?
全然円卓の騎士じゃない。
というわけで、もっと円卓の騎士っぽくなれる円卓の騎士ごっこがあれば、是非教えて頂きたい。
妙案が浮かんだら葵店を再訪したいと思うくらいには、私はあの円卓がお気に入りなのである。