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くつろぎの沼、コメダ珈琲店へ行こう
コメダに行かなくても日常生活は送れる。
だが一度コメダの良さを知ってしまうと、もう離れられない。これこそが「くつろぎの沼」たる所以だ。
私がコメダオタクと化した過程とともに、コメダの魅力を紐解いていこう。
●あなたはいくつ?コメダの沼レベル!
コメダの沼レベルを1〜5まで作ってみた。
私がどのようにレベルアップしていったのか、順を追って見ていこう。
沼レベル1・コメダを知る
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ある時、近所の田んぼが埋め立てられ、レンガ風のオシャレな建物ができていた。それがコメダ珈琲店なるカフェチェーンであることは噂が出回っていた。
通りすがるたびに「こんな近くにオシャレなカフェができるんだ!」とワクワクしていたものだ。
オープンしたのは2015年の9月。初めては家族でモーニングを食べに行った。
あたたかみのある木材ベースの内装。高級感のある赤いソファ。無料でついてくるモーニング。全てが新鮮で、家族揃って感動した記憶がある。
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この頃はまだコメダ「オタク」ではない。気になる新作シロノワールが出ると食べに行く程度。2015年当時は大学1年生。コメダとは正反対の方向へ通学していたため、近所とはいえあまり足を運ぶ機会はなかった。
沼レベル2・コメダに通う
本格的にハマったのは2019年。社会人になって、自由に使えるお金ができたのだ。しかも学生時代と違い、通勤ルートはコメダの前を通る。
私の仕事は月2回、午前だけの土曜出勤がある。そのため、主に仕事終わりの遅いランチとしてお世話になっていた。
「寄る」が「通う」になったのは、2021年の冬。
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このオシャレな広告を目にした時、私は左のショコラズベリーがとても魅力的に見えた。早く食べてみたい。あのケーキだけは、次の土曜出勤まで待てない。ということで、平日の仕事終わりにコメダへ寄った。
そして気づいてしまう。
そうか、仕事終わりに寄ればいいんだ。
こうして平日の仕事終わり、時々コメダに通うようになった。
その頻度はエスカレートしてゆく。
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2021年夏。このシーズンのケーキはどれも本当に美味しかった。私はこの夏、4種類全てのケーキを2回以上食べた。ここで遂に、推しメニューのリピートまでも覚えてしまったのだ。
季節のケーキは、全く同じものが再登場することは滅多にない。そのため販売期間中にしっかり味わう必要がある。発売されたらすぐに全種類を攻略して、イチオシだったケーキはリピートして、シーズンの切り替わりには食べ納めをして。
結果、今ではワンシーズン3周の周回プレイがデフォとなってしまった。
最近は「仕事のストレスやばい!こんなんコメダが無けりゃやってらんねえよ!」という意味不明な理由付けを行い、週2でコメダに通っている。新商品が多く発売されたり、限定メニューにハマったりした際には、週7で通うこともあった。
沼レベル3・コメダのグッズを買う
コメダに通うだけならまだオタクとは言えない。毎日モーニングを利用する人だってたくさんいるはずだからね。
でもグッズとなれば、だいぶ推し活やオタクといった印象が滲み出てくる。
初めて買ったグッズは、ケンエレファントのミニチュア。百均で収納ボックスを買い、撮影会を楽しんでいた。
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しばらく経つと、ミニチュアを彩る背景が欲しくなった。ソファーやテーブル、内装を手作りし、よりそれっぽくした。
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そうこうしていたら今度はリーメントのミニチュアが出た。買った。
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4年間で大所帯になってしまった。
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ミニチュア以外には、一番くじにも参戦。
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あとは、福袋も買っている。
2020年は写真を撮っていなかったが、お試しで母と割り勘して購入。
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2024年は、赤いソファ柄のトートバッグが欲しくて購入。
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2025年は、もはやコメダに貢ぎたくて購入。しかしバッグが意外と実用的で助かっている。
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グッズ以外にも、手が届く範囲でのコラボ商品は購入している。
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森永製菓とコメダは、2023年と2024年の2回コラボしている。特に2回目のコラボ商品はどれも美味しくて、いっぱい買ってしまった。
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沼レベル4・コメダの聖地巡礼へ行く
コメダの聖地、すなわち名古屋。
名古屋で用事があった際にコメダを利用する、とかじゃないです。名古屋のコメダに行くために、名古屋へ行ったんです。
名古屋はコメダが生まれた地。初期の店舗は「オールドコメダ」と呼ばれ、今とは違う独特な内装と雰囲気を味わえるのだ。
名古屋市民ならば、聖地巡礼のハードルは低い。だが私は広島の、しかも新幹線へのアクセスが悪い田舎の人間。遠征費用も労力もかかるのだ。
でも、コメダのためなら苦手な早起きだって旅費の捻出だって面倒な予約手配だって厭わないよ。
沼レベル5・コメダの株主総会へ行く
沼レベルの段階に組み込んでいないが、コメダの株主総会へ行くということは、まずコメダの株を購入したということ。
消費でコメダを支える次元は超えた。株主としてもコメダを支えるのだ。利益とか知りません。株価が下がっても株の買い時だから嬉しい。
そして、私にとって株主総会は公式ファンミーティングです。コメダを愛する人々が一堂に会して、コメダについての話を聞く。参加特典はないが、現地まで足を運んで良かったと思えるような、充実した時間だった。
これより上の、沼レベル6にはどんな活動があるだろう。思いつく方はぜひ教えて下さい。自分、レベリングやれます!
●コメダのおかげで変わったこと
コメダは並み居るカフェチェーンの中でも「くつろぎ」に特化した店舗だ。
回転率を意識するカフェは、あえて居心地を悪くするために固い木の椅子を使うと言われる。それに対してコメダは赤いふかふかのソファ。暖色の照明に木とレンガの内装も、居心地の良さを意識して設計されたものだ。
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店員さんを呼ぶのはボタンを押すファミレス方式。最近ではモバイルオーダーできる店舗も多く、コミュ症の私にとっては実にありがたい。
色んなカフェを巡っていた時期もあったが、店員さんが遠すぎたり死角にいたりして声をかけにくいのだ。店員さんが頃合いを見計らって来るシステムの場合、早いタイミングで注文を取りに来られ、メニューを吟味できていないまま勢いで注文してしまうこともあった。
コメダならじっくりメニューを見て、頼みたい時に店員さんを呼べる。そこに何のストレスも発生しないのは地味に快適だ。
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そして何より、ゆっくりすることが許されている。席が空いていれば、何時間居座っていても注意されない。混みやすい時間帯でも、90〜120分まではOKな店舗が多い。ルールが決まっていれば「居座りすぎかな?」と店員さんの顔色を伺う必要がない。
そんな「くつろぎ」特化のコメダと出会い、私の時間の過ごし方は変わったように思う。
・ひとり時間を楽しめるようになった
以前、叔母が「コメダって誰かと行くところだから」と行き渋っていたことがある。
いや、何言ってんの?一人で行っていいじゃん!と内心では驚いたものだ。しかし考えてみれば、誰かと会話をするでもないのにカフェに単独で入り浸る人間の方こそ異端なのかもしれない。
私だって、どんなカフェでも一人で行けるわけではない。
四人席しかないオシャレなカフェなどは、一人で来ることを前提としてない雰囲気が非常にキツい。周りのカップルや女子集団などにも萎縮してしまう。
反対に硬派な喫茶店は、今度は喫煙可能で臭いが気になったり、あまりにも常連さんオンリーな空間だったり……。
その点コメダにはお一人様がいっぱいいるし、長居しやすい雰囲気作りがなされている。一人で行きづらいカフェではないのだ。むしろ一人でゆっくりするのにピッタリ。
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ノートパソコンを開くお客さんもいるが、私はコメダで作業することは目的としない。
コメダはくつろぐための場所。自分をオフにして「何もしない」をする空間にしておきたいのだ。
・くつろぐ時間にお金をかけるようになった
近年はコスパやタイパが重視されがち。
コスパは費用対効果。価格の割に量が多くて美味しいレストランはコスパが良い。
タイパは時間対効果。動画を倍速で視聴するのはタイパが良い。
私のような、「何もしない」というコメダの利用の仕方では、コスパもタイパも悪いだろう。
コメダのコーヒーは、2025年2月時点で460~700円。1食分を賄えるお金でたった1杯のドリンクを頼むのは、コスパが良いとは言えない。それにタイパの観点からコメダを利用するならば、デスクワークなど生産的な行動が伴うべきだ。
それでも私はコメダでくつろぐ。
コメダで過ごす、無駄で贅沢な時間が愛おしいから。
安くないお金で、美味しい料理を食べて、時間を浪費する。お金や時間を節約するような、せかせかとした世界から離れられる。それがコメダのくつろぎだと私は思っている。
●最後に
お送りしてきた内容は、以前に書いた記事2つを参考に再構成した。
ここまで見て頂いた方なら、途中で過去の記事リンクがいくつも差し込まれることに気づいただろう。
そう、私はコメダのnoteをめちゃくちゃ書いている。大好きなコメダを布教したいがためにコメダ専用アカウントを作り、コメダへの愛だけを書き続けているのだ。文字数は毎度3000字超。SNSの短い文章では私の愛が収まりきらない。選ばれたのはnoteでした。
このnoteでの活動こそが、沼レベル6に相当するのかもしれない。
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皆さん、是非ともコメダのくつろぎの沼を体感して下さい。そして共にコメダの沼レベルを上げましょう。当方は同担歓迎です。