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コメダ珈琲店・季節のケーキ語り~追加戦士と見えた希望~

もしも自分が"推し"をプロデュースできる立場になれたら?
推しがいるオタクならば、一度は考えたことがあるのではないだろうか。
コメダオタクの私とて例外ではない。もしも私がコメダ珈琲店の何かしらの実権を握れたら、やりたいことはいくつかある。
そのうちのひとつが、季節のケーキ。
季節のケーキを4シーズン4個、年間16種類を売り出すのだ!

コメダオタク・季節のケーキガチ勢が解説して進ぜよう。季節のケーキの販売スケジュールは、大体流れが決まっている。
・春の新作(2月末〜)4個
・夏の新作(6月末〜)3個
・秋冬新作(9月末〜)4個
4か月ごとで3シーズンに区切られており、年間11種類のケーキが登場する。

私はずっとこれが不満だった。なんで夏だけ3個?なんで秋冬が合併してる?なんで3シーズンなの?だって、日本には四季があるんですよ。
四季。4つのシーズンって言ってんじゃん。国が。
だったら3ヶ月ごとの4シーズンで、4個のケーキを出す方が自然だとは思いませんか?そしたら16種類も新作を楽しめるじゃないか。
要は、現状の11種類よりも多くのケーキを味わいたいという、私の欲望である。

まあ、所詮はオタクの妄言。実行する権限など一生手にできない。
叶うはずもない夢だが、なんとこのたび、一筋の光明が差す出来事が起こったのだ。


■衝撃!秋冬ケーキにまさかの5種類目

今年の秋冬ケーキは、まず安納芋のモンブランが先行販売された。

先行販売されたのは、お月見メニューのひとつとして組み込まれていたためである。夏のケーキ3品と並べて売られていた。
続いて、正式に秋冬シリーズとして出された3品。

不二家ミルキー×コメダ珈琲店 ミルキーミルクレープは、4つの中で唯一のコラボメニュー。

ミルキーミルクレープのことばかり考えていた時期もありました。

純栗ぃむは、長年愛される定番モンブラン。私は特段推していないけど、ファンが多いらしいよ。

魅惑のショコラケーキは、甘さ控えめのショコラタルト。ほろ苦さがちょうど良く、食べ続けても甘さが気にならない。

コメダの秋冬ケーキは4品。本来ならこのまま、2月まで変動はないはずだった。私もずいぶん前に季節のケーキ語りを終えていた。

しかし、突如として追加戦士が発表されたのだ。

既出の4個のうち、どれかと入れ替えで販売なのかな?代わりに何が消えたんだろうと公式サイトを見に行くと……

最後のピースが揃ったぜ!とでも言わんばかりに大集合しているではないか。
一度に5種類も!?いいんですか!?
私が光明を見たのはこの点にある。季節のケーキは5品になる場合もある。このことが事実として残ったのだ。
もしも3シーズンで5品出すのが可能なら15種類。4シーズン4品の16種類に遜色ないと言えよう。季節のケーキの種類数アップが、現実味を帯びた気持ちになれたのだった。


■遅れてきた最強戦士!抹茶あずきケーキ

まさかの5種類目として登場したのが、こちら。
抹茶あずきケーキである。

静岡県産抹茶の風味豊かで程よい苦さとこし餡のやさしい甘さがふわりと広がる逸品。
※使用しているチーズは加熱処理済みです

コメダ珈琲店公式HPより

戦隊モノの追加戦士って強いじゃないですか。
やっぱりコイツも強かった。

色合いが浮いているのも追加戦士らしさがある。春に回してもいいのに、なぜこのタイミングで?やはり強さを際立たせるためにあえて追加戦士ムーブをさせたとしか思えない。
ケーキの強さ。すなわち美味しさ・満足度。今からその詳細を連ねていきます。

満足ポイントその1。抹茶のケーキから、抹茶の味がする。
何を言ってるんだお前は。当たり前だろう。
そう思った人もいるだろう。
だが、かつて「薫る抹茶」と銘打たれていたくちどけシフォンは、全く抹茶の匂いも味もしない、ある意味で衝撃的なケーキだったのだ。

伝説的・薫らない抹茶 くちどけシフォン。

だが今回の抹茶あずきケーキは、運ばれてきた瞬間から既に抹茶の香りが漂っていた。
驚きのあまり、二度見ならぬ二度嗅ぎした。

抹茶の味は、本格的というよりはチョコレート菓子に使われる抹茶というイメージの味。キットカットの抹茶みたいな。
6月に発売されていた、天空の抹茶シロノワールとは全く違う。

どっちだっていいんだよ。抹茶の風味がしていること、それだけで偉業。
スポンジからめちゃくちゃ抹茶の味がするわけではなく、抹茶の源はクリームのようだ。
だが、クリームが上にも横にも中にも配置されているので、スポンジだけを口にすることはほぼない。ずっと抹茶の風味を楽しめること間違いなし。

満足ポイントその2。生地がふんわりしている。
私はかつて、シフォン生地がパサパサであると主張していた。しかし常温で30分以上放置するとふんわりすることを発見。ようやくシフォン生地との和解を遂げたのだった。

抹茶あずきケーキを食べた人、どう思いますか?この生地、食感が軽くて柔らかい。私はこの生地がただのスポンジじゃなくてシフォンじゃないかと思うんですよね。
紹介文のどこにもシフォンという言及はされていないが、ずっとコメダのシフォンと向き合ってきた俺の魂がシフォンだと言っているんだよ。

上に載っているクリームも、今までのシフォンに載っているクリームのように、もったりとした質だ。
生地もクリームもシフォンの形式。「顧客が本当に求めていた抹茶のくちどけシフォン」が、2年半越しに現れたのだ。

満足ポイントその3。味変の仕方が完璧。
コメダのケーキは、クリームがとても美味しい。ただ、美味しすぎて、隠し味やアクセントが逆に邪魔に思える時もある。しかし、このケーキの味の変化は、必要な時に来てくれる、素晴らしいものだった。

いくら美味しい抹茶とはいえ、それだけだと単調になってしまう。ちょっと何か変化が欲しいなぁという時。そのジャストタイミングで「拙者がいるよ」と言わんばかりにあずきが来るのだ。
あずきは層として一面に敷かれているのではなく、点々と配置されている。コスト削減なのかもしれないが、見た目が可愛いし、あずきの有無で味の変化が生まれるのでちょうどいい。

なんかもう、可能性の塊
コメダは私が書いてきた今までの様々な不平不満を見ていたのだろうか?
そんな自意識過剰な錯覚を引き起こすくらいに、私が過去に言及してきた色んな惜しさを全てクリアしたケーキだった。
たまにこうやってドストライクを決めてくれるから、コメダのオタクはやめられないんだわ。


■勝手に考案!季節のケーキを増やそう作戦

季節のケーキ、11種類から16種類への増加。
難しいだろうか。難しいんだろうなぁ。
だが、季節のケーキは年に20円ずつ値上がりしている。現在は税込520円~580円。理論上は21年後、ケーキ1個が1000円になる予定。このお金ってどこに行ってるんですか?予算をケーキに割けるようにならないかなぁ。
それに、16種類すべてを新作にする必要はない。
まず、季節のケーキには定番枠が存在するからだ。秋の純栗ぃむは毎年100%内定を貰っているし、夏の氷点下ショコラもほぼ夏の定番と化している。だから新作は実質14枠だ。
14枠のうち、これまでのケーキの復刻枠があってもいい。季節のケーキガチ勢としては、シロノワールはたまに復刻があるのに、ケーキは復刻がないのが何より惜しいのだ。たまに復刻投票など開いて、人気だった商品は再登板させればいい。ちなみに私は口どけオレンジすずむ レモンチーズに投票する予定です。いつ投票があってもいいように、皆さんの潜在意識に名前を刷り込んでおきました。

くちどけオレンジ
すずむ レモンチーズ

あとは限定シリーズに含める。最近は限定シロノワールに付随して、同シリーズのケーキが出ることがしばしばある。今年のお月見祭の安納芋のモンブランとか、去年のコラボ・魅惑のパープルスイーツ紫いもシリーズのスイートパープルモンブランとか。コラボやキャンペーンからコンセプトを拝借することで、イチから考える手間を省くのだ。

こうやって妄想する分には勝手なので、楽しいね。予算とか売れ行きとか気にしなくっていいし。
いつか二次創作として「僕が考えた最強の季節のケーキ年間ラインナップ」を作ってみるのも楽しいかもしれない。

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