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富士山をみて、細胞が震えた

今日はすこぶる天気がよくて風が気持ちよく感じられる日。
(実は、そろそろ花粉の飛び具合がきになるところ)
窓をぱあっと開け放ってふわりと部屋に入り込む風、
洗濯物がゆらりゆらりと心地よさそうに揺れていた。

初めての休日。
外に出かけたい衝動が抑えられない、
さっさと洗濯物を干し終えてしまわなければ。

掃除まで終えて時計を見ると、
もう9時を過ぎそうなところだった。
駆け足で玄関へ行き、扉を開ける。
深呼吸、無意識にしたくなるような、そんな空気だ。

車に乗り込んで箱根の山を下る前に、
自分の足で箱根の坂を少しばかり下る。
なんといったって気持ちがいい。
ため息が出るほど、いい1日の始まりだ。

車に乗り込んで、急な山道を
くねくねしたカーブに翻弄されながら下る。
今日は雲ひとつないなあ、なって思いながら

「あ、」

空を見上げるとそこには、
頭いっぱいに綺麗な白をかぶった三角。
その下にまるで底辺を辿るように雲が流れている。

「富士山だ。」

危うくわきみ運転をしそうなくらい
どんと居座る富士山。
これがあの、よく教科書にも載ってる、
ああ、これが本物なんだ。

なんだろう、SNSで見るのとも違う、
本物を見ると、細胞が震えた。

なんだろう人間って不思議だ。
どこにいても各地の様子がわかる便利な時代だけれど、
それでも本当にそこにいて、空気を感じると細胞が反応する。

ああ、生きてる、幸せだなと。
この細胞が震える瞬間、たまらなく好き。


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