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オフモードへの切り替え

 3連休が終わり、通常モードの1日。頭はまだまだ休みたがっていたが、やるべきことは待っていてはくれない。えいや!とばかりオンに切り替え、1日エンジン全開で働いた結果、帰宅時には頭痛を感じた。
 そういう時は、やるべきことに追われる焦りから呼吸が浅くなり、頭に酸素がまわっていない状態だ。

 次の休みまであと2日間頑張らなければならない。今日は十分頑張ったのだから、帰宅後は自分のことを考えて過ごす。
 とはいえ、頭痛を感じるまで働いた日はなかなか頭がオフモードに切り替わってくれない。ふと「あの案件はこうすべきかな」など無意識のうちに考えてしまう。誰かのために働くのはまた明日。今は自分を甘やかす時間。そう自分に言い聞かせる。

 私はオフモードにしたいとき、温かいお茶を淹れる。ガラスの茶器にハーブティーやノンカフェインティーを入れて、茶葉がぶわっと広がる瞬間をぼーっと見ている時間に幸せを感じる。十分に抽出された後、お気に入りのカップに注ぎ、両手でカップのぬくもりを感じながらゆっくりと飲むことで、心も体もぽかぽかになる。この上ない幸福感に満たされる。
 
 自分のためにお茶を淹れる。ごくありふれた日常の一場面であるが、私にとっては特別な時間だ。誰かのためにお茶を淹れたり、ご飯を作ったりすることもとても幸せなことではあるが、自分自身のために何かをすることは自分にとって最高の贅沢なのではないかと感じる。

 台風が過ぎ去り、急に秋がやってきたような夜。シナモンティーを飲みながら、大好きな本の世界へ踏み込みたい。
 

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