令和4年3月11日。一人で海に遠足【エッセイ】
今日は、小学3年生の息子の遠足の日でした。お弁当のおかずとおにぎりが沢山余ったので僕もお弁当を作って遠足に行こうと思いました。
僕の住んでいるところは大分県佐伯市です。大分県の一番南の場所で
ここには、海、山、川、自然豊でお気に入りの場所が身近にあります。
今日の一人遠足は何処に行こうか迷いましたが海にしました。
お弁当を持って一人で海にきました。
海に到着して、いつものお気に入りの場所に行くと、誰か先にいました。近くに行くと女性が一人でお弁当を食べていました。
その女性と少し距離を置き、僕は離れた場所に座りました。
海は穏やかでした。波の音も穏やかでした。風も穏やかでした。
全てが穏やかであって欲しいのに
ただ
ひたすら僕のまわりをチラつく小さい虫がいて
気持ちが穏やかになれませんでした
追い払っても追い払っても、その場から離れても、小さな虫は寄ってきます
チラつく小さな虫は離れません
諦めずに小さな虫と格闘していると、ついに僕はそいつをパチンと両手でつぶし殺しました
『よしっ』と思った瞬間、なぜか僕は女性が座っていた方に視線を移しました。お弁当を食べていた女性はもうそこにはいませんでした。
なぜか僕は少し寂しい気持ちになりました。
そして、海を眺めながら、
3月11日のお昼。いろんな事を考えながら
僕は一人でお弁当を食べました。
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