幸子さんへ
今日夫は、離れてひとりで暮らす母幸子さんのもとへ。
我が家から車で片道3時間半ほど。
幸子さんの認知症がわかったのが2019年夏の終わり。
まずは、南信州で一緒に暮らすことを考えたけど、
幸子さんの強い希望で今の暮らしを続けています。
日常の家事(洗濯、掃除、買い物、簡単な料理)や
身の回りのことはほぼできるけど、
食品の管理と鍋や魚を焼いたあとのロースターを
清潔に保つことは難しそう。
そこだけ手助けすれば、幸子さんの気に入った暮らしが続けられます。
はじめは嫌がっていた訪問看護も
週1回受け入れてくれるようになりました。
介護は誰のためにあるのか。
「本人のためではなく、家族の都合で決めることが多い。」
夫は上野千鶴子さんの講演の中でそんなことを教わりました。
「はっ」としたそうです。
私たちは、できる限り幸子さんのやりたいことを応援することにしました。
それには、二人でたくさん話し合って、いろんな覚悟を決めました。
今日は幸子さんの好きなもの(=夫の好きなもの)を作りました。
どれも幸子さんに教わったメニュー。
手の込んだものはもう作れないようなのであれこれ作ってみました。
前回、幸子さんのところで残っていた冷蔵庫の食材を見て、
きっと食べたいと思って買い物したのだろうと想像しながら作りました。