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温泉、それは全力疾走
「こんど、いっしょにどっか行かない?」
と長女に言われたのは今年の春、ふたりで夜の菊ヶ浜に行っている時で、「いや、いままさにどっかに行ってるけど」と言うと、「そうじゃなくて温泉とか」とリッチなことを言うので、「じゃあ夏になったら考えよう」と先延ばしにしておいたのでした。
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そして「真夏の温泉は暑すぎるのでちょっと涼しくなってから」の9月中旬、この時期としては記録的な暑さの中、山の中の温泉に行きました。古い建物は心地良く、窓を開けても川の音しか聞こえない、まさに絵に描いたような温泉宿。
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「旅の醍醐味は夜」だと思っている娘は遅くまでごそごそと動き回り、「旅は朝が大事」だと思っているわたしは早朝から散歩して温泉に入り、それぞれが全力で満喫しました。
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「温泉にでも行ってのんびり」
わたしにはそんな器用なことはできません。
「いつもと違う環境に行く=感情を揺さぶられに行く」ということです。それは感覚と思考の全力疾走、心の強化合宿。温泉には「全力で疲れに行く」のです。
温泉がのんびりさせてくれるとしたら、帰ってきた後かもしれません。木々を抜けてくる朝の光、茶碗に残された梅干しの種、窓の外の彼岸花。そんなちいさな記憶が、ふとしたときに心ののんびりを助けてくれる気がします。
全力疾走の疲れを取るために今日は自宅でのんびりしています。
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