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そのカメラのちいさな秘密

たとえば、ハッセルブラッドのCレンズの絞りに連動して動く被写界深度指標とか、ニコンF, F2のシャッターダイヤルの真ん中にあるフィルム巻き上げと一緒に回る指標とか、そんなちいさなところを愛してしまう…「おお、めっちゃわかる!」と同意してくださる方や「いや、オレはここが好きだ!」と別の萌えポイントを挙げたくなる方もおられることでしょう。そんなちいさなチャームポイントはカメラをより素敵なものにしてくれます。


「マニアックだけど惚れる」そんなカメラのチャームポイントのランキングを作ったとしたら、わたしにとっての1位はニコン F3にあります。

それはアイピースシャッター。
何色か知ってますか?赤です。
ただの赤ではなく、官能的な赤い色。

ファインダーに真っ赤な幕が隠されていること。
その気になれば、それで世界を塞ぐことができること。
自分だけが知っている秘密。
Knowing she would的ドキドキ感。

この赤い幕は「世界と対等に向き合う勇気」をくれるのです。


F3が数々の名作を生み出してきた秘密はきっとここにある。
かも。



以前の記事で「ニコンF3のフィルムカウンターの色が許せない!」みたいなことを書いたので、今回はF3の色について誉めるべきところを全力で誉めさせていただきました。ちなみにマニアックなチャームポイントランキング2位はEOS 5Ds(5D3)のマイク穴の形です。

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