今回は、美味しい料理が登場する「食」にまつわる小説を15冊、厳選してピックアップしました。人と人を繋ぐ温かい食堂や、家族や友人と囲むほっこりとした食卓など、さまざまなシチュエーションでの料理が登場します。
美味しい料理は心と体を癒す手伝いをしてくれるもの。ぜひ、あなたの心に響く一冊を見つけてみてくださいね。
『とにもかくにもごはん』は複数の人の視点がリレー形式でどんどん変わっていくという、ユニークな視点の小説です。
あんかけふっくら豆腐ハンバーグや、コーンとさつまいもの甘露煮、バナナのケーキなど、読んでいるだけでもごくりと唾を飲み込みたくなるような料理がたくさん!
ほっこりしたい時におすすめの1冊です。
『ランチのアッコちゃん』は、2014年本屋大賞にノミネートされ、第7位にランクインした人気小説。2015年にはNHKで、蓮佛美沙子さん、戸田菜穂さん主演でドラマ化もされました。
アッコ女史の指示に従って、月曜日から金曜日までランチでのさまざまな外食体験を通して、三智子は大きく成長していきます。
サラリと読めるうえ、読後、読者もいつのまにか元気になっていると感じられますよ♪
群ようこさんの『パンとスープとネコ日和』は、母親の遺した喫茶店を改装し、「パンとスープだけ」の小さなカフェを開いた主人公の生活を描いた物語です。2013年には小林聡美さん主演でテレビドラマ化されました。2024年11月現在、5冊がシリーズで出ています。
サンドイッチとスープというシンプルなメニューなのに、ぐっと心とお腹を掴んできます。優しい日常をじんわりと感じられる1冊です。
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『食堂のおばちゃん』は2024年11月現在、16冊が出ている大人気シリーズです。実際に食堂で働いていた著者の山口恵以子さんが描く、ゆるやかな人情物語。『ゆうれい居酒屋』、『婚活食堂』なども有名で、食と酒にまつわる話には定評があります。
ゆるやかにお話がつながる短編集。『ビストロ・パ・マル』シリーズで人気の近藤史恵さんは食べ物の描写に長けた作家さんです。外国のお菓子がたっぷり登場し、どれもこれも美味しそうで心が潤っていきます。
『東京近江寮食堂』では、谷中にある宿泊施設の「近江寮」が舞台の長編小説です。現在、3冊がシリーズで出版されています。主人公の妙子が出会う人たちとのテンポの良いやり取りを読んでいるうちに、心がふっと軽くなります。
成田璃子さんの『東京すみっこごはん』は、共同台所「すみっこごはん」を舞台に、人と人の温かい交流が描かれる物語です。くじ引きで料理当番を決め、みんなで一緒にごはん食べるというユニークな決まりの中で、さまざまな人が人との絆をはぐくんでいきます。
現在、5巻まで刊行されています。さらりと読めて、ほっと心が癒される1冊です。
ドラッグクイーンのシャールさんが営む深夜カフェ「マカン・マラン」を舞台に、訪れる人々とその悩みに寄り添うハートフルストーリー。一話ごとに訪れるお客様が変わり、悩みもさまざま!
キャセロール、お米のパン、サラダにスープとヘルシーで美味しそうなメニューが登場します。現在、4巻まで刊行されています。
『彼女のこんだて帖』は、料理にまつわる短編がゆるやかにつながる連作短編集です。2012年にはNHKで片瀬那奈さんナビゲーターのドラマが放映されました。
各話で異なる主人公が登場し、それぞれが料理を通じて様々な出来事を経験します。15話のお話に出てくる料理のレシピが写真付きで紹介されているのにはびっくりしてしまいますよ!
ふわりと心を元気にしてくれる1冊です。
柏井壽さんの『鴨川食堂』は、京都の小さな食堂を舞台に、思い出の味を再現してくれる料理がテーマの物語です。2016年にはNHKでテレビドラマ化もされました。全11冊が刊行されています。
「あの日の味が忘れられない」「もう一度あの味を食べてみたい」といったお客さんたちの思い出の味を探し出し、お客さんの心の奥に眠る大切な記憶と向き合います。
鍋焼きうどん、ビーフシチュー、鯖寿司、とんかつ、ナポリタン、肉じゃがなど、懐かしさを感じる料理が丁寧に描写され、読者も一緒に味わっているような心地に。日常に寄り添う物語に心が温まります。
バーバのかき氷、親父のぶたばら飯、こーちゃんのおみそ汁など7つの短いお話が集められた、小川糸さんの短編集です。人生の岐路に立ったとき、料理が担う役割のようなものを感じさせるハートフルストーリー。
群ようこさんの『かもめ食堂』は、フィンランドのヘルシンキで日本食堂「かもめ食堂」を営む日本人女性・サチエの物語です。2006年に小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの主演で映画化され、話題となりました。
異国の地で日本の味を広めるサチエは、地元の人や日本からの旅人など、様々な人々と出会い、彼らとの関係が少しずつ深まっていきます。
表紙のエビフライがなんとも美味しそうな『うしろむき夕食店』。ほかにも、ビーフシチューやハンバーグなど、どこか懐かしい家庭料理が多く、どれもが心をほっとさせる一品ばかりです。
志満さんとの交流が、物語の中でどんどん深まっていく様子が魅力で、「こんなお店が近くにあれば通いたい!」と思わせてくれる作品です。
イケメン俳優だった海里が働く「ばんめし屋」には幽霊すらもお客様として訪れます。2018年にはテレ東系で中村優一さん、杉浦太陽さんなどが出演し、テレビドラマ化され、話題となりました。
2024年11月現在、20冊が刊行される大人気シリーズです。巻末には物語に登場した料理のレシピが添えられているのも嬉しいポイント!
さくっと料理小説を読みたい時におすすめの1冊です。
仲良しの姉妹が営むサンドイッチの専門店で繰り広げられるハートウォーミングストーリー。作中に登場するサンドイッチがとても美味しそうで、読み終わるとすぐ、サンドイッチを作りたくなってしまいます。
優しい気持ちになりたい時におすすめの1冊です。
まとめ 美味しい料理が出てくる小説おすすめ15選
心や体が疲れたとき、ほっこりした気持ちになりたいとき。美味しい料理が出てくる小説を読めば、癒し効果もばっちりで、元気をチャージすることができますよね。
今回ご紹介した料理小説はどれも読後感の良いものばかり!ぜひ、お腹を空かせて読んでみてくださいね。