加工食品の表示について。
加工食品の表示について、むむむっと疑問を感じたことありませんか?
今日は、日本では日本農林規格(JAS法)という法律に基づいた食品表示について、書いてみようと思います。
そもそも、表示方法自体が、昨年4月に一部変更になりました。
<旧表示>
<新表示>
全く同じ商品で比べてみました。細かくはいろいろあるのですが、大きな変更は2点です。
1つ目は、原材料名のところに「/」という文字が追加されました。
漬け原材料〔○○○、○○、・・・〕 の後ろ。
・旧表示:「、」
・新表示:「/」
漬け原材料〔○○○、○○、・・・〕と、その後ろをはっきりと分けた表示になりました。
・「/」より前:食品に由来するもの
※見解はいろいろありますが、今回は割愛します。
・「/」より後:法律で使用許可されている食品添加物
※使用する素材によって使用量が決められていて、随時、保健所より
抜き打ち検査が行われています。
ちなみに、「漬け原材料〔〕」の文言は漬物特有の表示となりますので、その他の食品は「/」の位置で判断してください。(「/」がなく、改行されている場合もあります。)
一般の食品は区切りがどこかわかりにくかったので、とても分かりやすくなったと思います。
また、旧表示では、「いか」については、原材料表示で「いか」と表示されているのでアレルギー表示では省略されていますが、新表示では、省略せずにアレルギーとしても、表示しています。
上記の表示をみて、やっぱり漬物は食品添加物が多いなあと思ってもらいたくないのでこのような商品表示も掲載させてください。
近年では食品添加物を極力使わない、また使用する素材に拘った商品づくりに私どもは取り組んでいます。
たくあんはだいこんと塩、米ぬか、唐辛子があれば作ることができます。目的や用途によって食品添加物は使われています。中には全く必要のない物質(食品添加物)もあります。そのあたりはまた後日。
2つ目の大きな違いは、栄養成分表示の義務化です。
旧表示では任意表示でしたので、表示されている商品もありましたが現在はすべての商品です。
任意表示の時は、ナトリウムという表示だったところが、塩分相当量に変更されたので、とても分かりやすくなったと思います。
上記の商品は、100gあたりで塩分4.3gと3.0gなっていて、
それぞれ、4.3%、3.0%となります。
以前は15%以上もあった塩分も、今は概ね3~5%程度とかなりの減塩となっています。
ここで注意が必要なのは、どれだけに対して○.○gなのか、です。
分かりやすく言うと、今回の商品も
一食(10g)当たり 0.43g(もしくは0.3g)
という表示も可能になるのです。
(まとめ)
今回は大きな変更点を紹介しましたが、この食品一括表示を見ることで、その食品がどんなもので作られていて、どのような栄養成分なのかがわかります。パッケージに大きく書いてある「〇〇が△△OFF!」とか「NON 〇〇!」とかは補助的な表示です。そちらに目がいきがちですが重要なのは一括表示です。
これらの法律は消費者が商品を選ぶ際に、参考になるようにと定められています。製造メーカーも国の方針に従ってきちんと表示をしています。消費者の方は買うものを自由に選ぶことができるのです。
しかし、消費者のための法律なのに、いつの間にか頭でっかちになりすぎて複雑で逆にわかりづらくなっているのも現状だと思います。うやむやにせず、しっかり表示を読み取って自分にとって有益な商品を購入しましょう。
今日の記事が、読んでいただいているあなたにとって、今後のお買い物の参考になればとてもうれしいです。
では、また!