星供養
2月3日節分の日、午後から東大寺二月堂へ行きました。豆撒きが終わった後の16時ごろから、18時から始まるという星供養まで、お堂の周辺や上の方の西国31ヶ所巡りのお地蔵さんなどを撮っていました。お堂の中にはたくさんのろうそくがともされ、一人のお坊さんがお経をあげていました。
私は聞くともなくその声に聞き入り、しんとした空気や揺らめくろうそくの光に影響されて、「心が洗われるようだ…」と感じて不思議な気分になっていました。18時からの星供養にも参加して帰ってきて翌日、連絡をいただいて2月3日の朝、大好きだった茶道の先生がお亡くなりになったことを知りました。
写真を始める前にやっていた茶道、コロナの頃から先生がご高齢になられたこともあり、休止状態が続いていました。なかなか機会もなくて、お茶からも、先生からも遠ざかっていましたが、優しくて、みんなから慕われていた先生には、親しみを感じていました。いつものお着物姿でお花に囲まれた先生に、最後のお別れをした時、二月堂でお経を聴いていたことが、先生への供養のように感じました。
時代も人も、時の流れの中で容赦なく変わっていくけれど、暖かい人と人との繋がりは、生死に関わりなく続いていくと信じたいです。
先生、長い間ご指導いただきありがとうございました。あの世でもお幸せにお過ごしください。
最後までごらんいただきありがとうございます。まだまだ寒い日が続きますが、来週後半から暖かくなるようです。季語で言えば、春隣。ボチボチいきましょう。