ランニングが習慣化できた本当の理由
ランニングが日々の生活に違和感なく溶け込んだ頃、仲間にこう言われたことがある。
「なんでまたランニングなんか始めたんですか?」
彼にとってはボクとランニングが結びつかないのも無理はない。飲んでは騒ぎ、飲んでは騒ぎを繰り返している日々しか知らないだろうし、実際にそんな日々しか送っていなかったからだ。
「なんでまたランニングなんか始めたんですか?」
う〜ん。と唸ってしまった。ランニングを始めるきっかけは人それぞれ。健康のため。ダイエットのため。レースに出るため。
どれもこれも当てはまりそうだけど、どうにもこうにもシックリこない。試しにGoogle検索をしてみると、やはり同じような内容しか出てこない。SEO対策をバッチリしてるサイトが上位に並ぶ。どれもこれも同じような内容ばかりでうんざりする。
「なんでまたランニングなんか始めたんですか?」
走りながら自分と対話してみる。ほぼ毎日7kmほどの距離をランニングしているわけだけど、自宅から3kmほど走るとボクのお気に入りのスポットに到着する。
ここ海老川ジョギングロードは元女子マラソン選手の有森裕子さんも練習で走っていたコースだ。ボクはここをゆっくり走るのがお気に入りだ。
穏やかに流れる川の流れ。甲羅干しする亀。あくびをする猫。風にサラサラ揺れる桜の木。散歩する老夫婦。なんとも贅沢な時間が流れている。
贅沢な時間?
贅沢な時間・・・かぁ〜。
ランニングを始めようと思った理由は贅沢な時間を得るためだった。
スマホやSNSが日々の生活動線に入り込み、いつも誰かと繋がっていられる。その恩恵を十分に受けているけれど、同時に失ってしまったこともある。
自分と向き合う時間だ。自分とお話する時間だ。思考を深める時間だ。これらがいま一番欠落している時間ではないだろうか。
いま自分は何を想い、それに対してどのような行動を積み重ねていけばいいのか?目的地に近づいているだろうか?
大切な人のことをちゃんと想っているだろうか?
仕事の段取りに落ち度はないか? ボクの提案する内容でクライアントはハッピーになってくれそう?
このようなことをランニングで軽く息をあげながら、ガッツリ自分とお話をする。思考や行動にブレがありそうならば、ランニングを通してチューニングをする。
自分と対話する時間を設ける。これは今の時代、かなり贅沢な時間なのではないだろうか。
自分と対話する時間を設ける。この時間を確保するために、ランニングがボクにとってはバッチリあった。
自分と対話する時間を設ける。その副産物として健康になったりダイエットだってできちゃう。最高じゃないか。
さて。今日も贅沢な時間を味わいにランニングに出かけるとしようか。
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