アフロヘアーな妹とのお別れ③
少しストレートな表現が散見されるかと思います。
直近で大切な家族(ペット)を失った方が読まれると、配慮に欠けるかもしれないです。申し訳ございません。
はじめにおことわりの言葉を書かせていただきました。
𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃𓂃
業者を待つ間、訃報を聞きつけた叔父と叔母夫婦が、綺麗なピンク色のバラの花束と犬用ジャーキーを持って弔いに来てくれた。
一気にかわいくデコレーションされたアニー。
17時ごろ
何も会社名が載っていないシルバーの大型車で葬儀会社のスタッフがやってきた。
煙の出ない、火葬機能付きの車。(おそらくピザ窯つきのキッチンカーみたいなやつ)
女性スタッフが箱に手を合わせ
「開けていただいて、こちらに寝かせていただけますか」と言うと、祖母が泣きながらアニーを台に寝かせた。
骨が綺麗に残るように、箱から出したのだが
これがなかなかにキツかった。涙
もう一度みんなで
お花やお供えのお菓子を置いていく。
そして、レンガの石で縁取られるアニーの身体。
ありがとうね。
と、皆で手を合わせ、銀色の分厚い扉が閉められた。
火葬に1時間ほどかかるため
一旦自宅に戻り休憩することに。
お骨揚げは、おばあちゃん
キツイんとちゃうかなぁ。
という結論に至り、
母と私の2人だけでお骨揚げに向かうことにした。
「アニー迎えにいってくるね」
分厚い銀の扉が開けられ、
犬の標本のような姿で出てきたアニー。
骨になってしまっても
顔の形はアニーの鼻先といっしょで、
「あぁ、アニーだな」と、妙に納得した。
人間のお葬式と大差なく
スタッフの女性が骨の一部一部を説明していく。
ここが、肋骨で、指先で…
しっぽの付け根ですね。
喉仏を1番最後に入れるところも人間と一緒なんやなぁと、呑気に考えながら、落とさないように木のお箸でつまむ。
母といっしょに
小さな白いかけらを丁寧に骨壷へ収めた。
そして、ピンク色のハート模様の骨壷カバーを選び、アニーを再び連れて帰った。
白い紙袋に骨壷を入れ、自宅に帰る途中
家の前に綺麗なアゲハチョウが1匹
羽をバタバタと動かしながら歩いていた。
何も言わずに母とそれを見つめ
植木に向かうまで無言で見守った。
あとあと調べると、蝶は亡くなった人の魂を運んでくるという言い伝えがあるようで、
アニーかな、と母もきっと心の中で感じていたのではないかと思う。
話は変わるが、実はうちには歴代わんわんの骨壷が3つもある…。
祖父母が昔飼っていたマルチーズのだいちゃんとまりちゃん、先代ラブラドールおねえわんのウェンディー。
アニーと一緒にあそんであげてね。
再会をよろこぶ、かつての姉妹(犬種ちがうけど笑)の姿を想像しながら、長い1日を終えました。
疲れていたのもあり、今日はとにかく爆睡。
犬のいない生活は、たぶん20年ぶりくらいかな…、、
家族がペットロスになりませんようにと、神経を張り過ぎている私が1番やばいかもしれませんが…笑
亡くなっても聴力が最後まで残るという臨死体験を信じていたので、しっぽを振って喜んでくれていた言葉をかけてあげたくて、「かわいいなぁ、いいこやなぁ」とずーっと耳元で言い続けました。
私たち家族を笑顔にしてくれて、
今まで本当にありがとう。
私に子供ができたら、アニーの話を聞かせてあげたいな。