昆虫【アブラムシ】の英単語・特徴などを紹介します
この記事では昆虫のアブラムシに関連した英単語・特徴などを紹介します。
アブラムシに関する特徴
アブラムシ(油虫)は、カメムシ目(半翅目)のアブラムシ上科に属する昆虫のことを指します。アリマキ(蟻牧)と言われることもあります。
大きさは5mmくらいの大きさなのでそれほど大きくない昆虫ですが、旧型や紡錘形などの形、翅の有無、色調など様々な種類が見られます。
世界的には3000種類以上、日本でも700種類くらいいると言われています。
アブラムシは集団で維管束(商物の根、茎、葉っぱなど)に口の針を突き刺して、光合成で作られた養分を吸って生活しています。
アブラムシの英単語
アブラムシの英単語は aphid です。発音は日本語ぽく表すと「エイフィド」と読みますよ。
ネットの英英辞典には次のように書かれています。この英語からも、アブラムシが植物を餌に生活している小さい昆虫だとわかります。
a type of small insect that feeds on the juices of plants
「植物の汁(養分)を餌とする小さな昆虫の種類」
引用:aphid(ロングマン)
アブラムシのあれこれ
①アブラムシと言われる理由
アブラムシ(油虫)といわれるのは、江戸時代に植物に寄生していた虫をすりつぶして髪に塗って光らせる子供の遊びにあったと由来しているとされます。
今ではいろいろ揃っているから子供の茶目っ気を出すアイテムがいっぱいありますが、昔から子供も注目を集めたかったような背景が見えますね。
かつてはぎらぎらと黒く光るゴキブリのことをアブラムシと呼んでいたこともあるそうです。昭和30年代の国語辞典にもアブラムシはゴキブリのこととされていたようです。関西では今でもアブラムシのことをゴキブリと捉えている方もいるそうです。
②アブラムシの天敵
アブラムシは残念ながら益虫と呼ばれることがありません。ゴキブリと同じで繁殖力が多いので、農作物を育てる方々としては困った昆虫になります。農薬を使って駆除する方法もあるのですが、厄介なことに農薬に対する抗体を持つことになり、様々な植物に繁殖することになります。そのようなことから農薬での駆除はあまり適していない厄介な昆虫でもあります。
無農薬で育てたい場合にはアブラムシを食べる他の昆虫を使うのも一つの方法となりますね。アブラムシを食事とする昆虫として、以下のようなものが知られていますよ。
●てんとう虫
テントウ虫(天道虫)にもいろんな種類がいますが、その中で肉食系のテントウ虫は幼虫から成虫にかけてずっとアブラムシを食べてくれます。
肉食系の主なテントウ虫はナナホシテントウ、ナミテントウなどです。
●ハチ類
アブラバチ系の寄生バチは、なんとアブラムシの体の中に卵を産み付けるんですよ。
体内でそだったアブラバチの養分を吸い取り、成長します。それによってアブラムシは死んでしまうことになるんですね。
●ヒラタアブ
ハエの仲間に含まれる昆虫で、てんとう虫と同じくらいの天敵とされています。
特に幼虫は500匹以上のアブラムシを食べる能力があるって言われていますよ。なお、成虫は花の蜜や花粉しか食べなくなるので、幼虫を使うことが大事です。
●ヒメハナカメムシ
ニオイが嫌われるカメムシですが、そんな中でもヒメハナカメムシはアブラムシ以外にダニなどの小さな虫を食べる習慣があり、益虫として働いています。
まとめ
農作物を育てるときに邪魔ものとされるアブラムシはいろんな虫に捕食されてしまいますが、そこには食物連鎖の関係があって、昆虫たちの関係性が見えて面白いもんです。
これまでも昆虫系の記事でいろいろと紹介してきましたが、害虫と言われるハエもアブラムシを捉えて食べるってことでは益虫だったりするわけなので、昆虫系の生態について学べました。
昆虫系の記事については、これでいったん終了にしたいと思います。
お読みいただいた皆様にこの場で感謝を申し上げます。
次回の記事からは海の生き物を元に深堀していきたいと思います。