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果物【レモン】の英単語・漢字・特徴の紹介

レモンから生まれた日本の飲み物があるんですが、その飲み物を知りたくないですか。

この記事では、果物のレモンに関する英単語、漢字や特徴などを紹介していきます。
この記事を通じてレモンの単語に派生した単語が意外な飲み物と関連していることがわかるので、最後まで読んでいただければ嬉しいです。

レモンに関する情報

レモンはミカン科ミカン属の常緑低木、あるいはその果実を指しています。ここからは果実のことを解説していきますね。

レモンは10世紀半ばに東地中海(シリア・パレスチナ地方)の海岸で作られたのが始めとされています。そこからエジプト、ヨーロッパ、アメリカに渡るようになりました。
日本には1873年に静岡県を経由して入ってきました。日本の中ではまだ150年くらいなので、日本では歴史が浅い果物となります。レモンは静岡の気候に近い瀬戸内海周辺の愛媛県や和歌山県などでも同じように育てられているんですよ。

レモンの由来

レモンは、レモンの英語となる lemon の発音からそのまま使われました。元インドを中心に使われているヒンドゥー語となるlimbuから変化することが始まりです。いろいろな国を経由してフランス語でlimonとなり、英語になってからlemonとなりました。これらの言葉はすべて「レモン」のことを指しているんですよ。

ネットの英英辞典では lemon は次のように表されていて、レモンの特徴をしっかり示されていますね。

a fruit with a hard yellow skin and sour juice
「硬くて黄色い皮があり、果汁が酸っぱい果物」
引用元:lemon(ロングマン英英辞典)

ここからフランス語limonのことに触れていきますね。レモンの果汁とシロップ、蜂蜜などを水で割った飲み物のことを英語ではlemonadeと言いますが、フランス語ではlimonadeっていうことから、違う言語でもレモンの由来から考えてみるとわかりやすいですよ。

なお、現在のフランス語ではcitronがレモンのことを表しています。英語だとcitrusが近い綴りになりますが、citrusは柑橘類全般のことを表した単語になるんですよ。

なお、limon自体はフランス語で残っていますが、砂利などを含んだ泥のことを表す「沈泥」のことを指しています。

レモンの漢字

レモンにも漢字があるんですよ。レモンは漢字で「檸檬」です。レモンの漢字は知っているけど、漢字を書くことができないという方は多いのではないでしょうか。僕もこの漢字を書くことはできません。

レモンの漢字は中国語をそのまま日本でそのまま利用しています。当て字みたいなもんなんですね。道理で漢字が難しいわけです。「檸檬」は中国語では「ネイモウ」と読まれます。

レモンから生まれた意外な飲み物

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lemonade には他の意味があった
【子供も好きなあのジュースが由来】

先ほど、lemonadeには「レモンの果汁をシロップなどで割った水」ってことを説明しましたね。しかし、lemonadeは他の意味でも使われていたんですよ。

ほとんどの方は飲んだことがあるジュースだと思います。買ったときにフタを開けようとしても簡単に開かない飲み物です。子供も大好きな飲み物のはずです。

どんな飲み物か、考えてみてください。

これだけだと当てにくいかもしれないので、ちょっとだけヒントを出しますね。

フタを開けると言っても缶詰を開けるときに使う缶切りのような道具を使う必要はないんです。でも、道具を使わないとちゃんと開けられないです。その道具は飲み物に付いてるんですよ。押して開けることになります。

押して開ける飲み物が大きなポイントですよ。このときに押すのは丸い玉なんですよ。ではこのヒントから考えてみてください。

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では、答えを発表しますね。

それはなんと ラムネ です。さっきのヒントで「丸い玉」ってのはビー玉のことですよ。フタにあるビー玉を押し込んで開けて飲んだ時の爽快感はたまらないですよね。

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lemonadeにはもともと「ラムネ」って意味があったんですよ。ラムネは明治時代にイギリスから入ってきた飲み物になるんです。当時はラムネと言えばレモネードの風味のものだけだったのですが、日本で製造していく中でレモン以外のメロンなどの風味なども出てきたことから、レモネードだけに限定されなくなったんですよ。

そして、lemonade(レモネード)が日本人にとって言いにくい言葉だったことから、日本人が言いやすい言葉「ラムネ」に変わったんですよ。

そのため、今では「ラムネ」のローマ字となるRamuneとそのまま使って表しています。炭酸飲料ってことをはっきりさせたい場合にはRamune sodaと伝えてもよいですね。

この特有の瓶はハイライム・コッド氏(1838~1887年、イギリス)によって開発され、開発者の名前が入った「ゴッドビン」と名付けられました。
日本では大阪で最初に作られ、ラムネ瓶として大量に作られることになったんですよ。

今では発祥の地となったイギリスでは店頭では売られていないそうです。インドの一部ではラムネに似たような飲み物が作られていますが、今では実質日本だけがラムネを販売している飲み物になっているんですよ。

世界ではあまり知られていないラムネ

このような背景からラムネって日本ではよく飲んでいるからポピュラーなジュースって印象がありますよね。
実はアメリカではあまりラムネのことが知られていないんですよ。中にはラムネの開け方を知らない方もいるそうです。
下の動画を参考にしてみてくださいね。

この動画からもラムネのことを知らない方がいるってことがわかりやすいのではないでしょうか。なので、アメリカ出身の方にはRamune sodaだと伝わりにくいもしくは伝わらないことがあるんですよ。
アメリカから来られた友達などにラムネがどのようなものかを説明したいときには、次のような英文で説明するとよいですよ。

Ramune soda tastes like sprite.
「ラムネはスプライトみたいな味だよ」

スプライトは1961年アメリカのコカ・コーラ社から発売したレモンライムの風味のドリンクで、アメリカでもよく飲まれてる炭酸飲料なので、ラムネの風味がスッとわかってもらえます。

まとめ

レモンにはビタミンCがたくさん含まれていたことから、大昔には船で航海しているときの病を予防するときにとても大切な存在だったとされています。今でも、私たちがビタミンを摂るときにレモンを食べることが多いから、日本に受け入れられたことで日本人にも欠かせない果物になっていると思うと、歴史の流れは面白いもんです。

炭酸飲料のラムネもイギリスから入ってきたものが改良されて日本の飲み物の代表みたいになって、ラムネの形で炭酸飲料として続いていることは素晴らしいことだと感じているところです。

次回も果物の英単語を元に深堀した記事をアップしたいと思います。

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きむっち|継続で電子書籍3冊を出版した人
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