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「問いかけ」から始めれば、読書はとんでもなく面白くなる。

たとえば、こんな表紙の本がある。

これだけ見れば、パッと見で「ああ、最近社会問題になっているマルチ商法被害を啓発する内容なんだろうな」とか「マルチに関するノンフィクションなんだろうな」と判断することができる。

マルチという話題に興味がある人(あるいは自分や近しい人が実際に被害に遭っている人)は読みたいと思うだろう。だが、逆にそれらの話題に興味がない人は本を開こう、詳細をしろうとすらしないはずだ。

私達はたいてい、本というものを「表紙から得られる情報」で選別している。その時点で、自分の興味のアンテナに刺さらなければ中身を精査することはしない。

まあ、当たり前といったら当たり前のことだ。
なんでもかんでも興味を持っていては、時間も脳の容量もすぐに足りなくなる。

でも、実際のところその本が面白いかどうかは、読んでみないとわからないというのも事実だ。もしかしたら、あなたの人生を変えるような鮮烈な言葉が、あなたが「読まないでいい」と判断したその本の中にあるかもしれない。

では、次にこんな画像を見せられたらどうだろう。

今度は、「おや?」と思う人が多いかもしれない。
誰もが、少し立ち止まって考えてしまうような問いかけだ。

でも、じつはこれは冒頭の「マルチの本」の内容に紐付いた問いだ。
著者がこの本を通して一番伝えたいことが、この問いかけに凝縮されている。著者が訴えたいことは、マルチ商法のことだけじゃなくて、「幸せを奪われないための考え方」そのものなのだ。

どうだろう?この問いに対してのひとつの答えを知れるような本なら、少し読んでみたいと思わないだろうか。

読書の入り口を広げる「問いかけ」

その本の真髄を、タイトルや表紙からだけで判断してしまうのは、すごくもったいない。わかりやすい答えやラベリング、断定から入るのではなく、素朴で鋭い問いかけから興味を持てば、きっと偏見なくその本の奥底の魅力に辿り着くことができる。

そうやってあらゆる本の「入り口を広げる」ことができれば、きっと読書そのものを好きになってくれる人も増えるはず。

読書を、ある特定のノウハウや、答えへの効率的な一本道を知るツールとしてだけではなく、「自分自身で考え、生き方の本質を見出すためのひとつの実践の場」として楽しむことが常識になれば、きっと価値ある本の魅力的な部分が、これまで以上にたくさんの人に伝わる。

その未来は、シンプルにとんでもなく面白い。

あえて表紙を隠す、という選択。

上記のコンセプトに沿って「新しい読書体験」ができるプラットフォームとして作ったのがこのサイトだ↓

まだ出来たてほやほやだが、今後たくさん本を上げていくつもりなので、気になる人はぜひサイトを訪れてみてほしい(よかったらTwitterフォロー、メルマガ登録をしてみてほしい)。

本を愛するすべての人へ。
読書を、もっと楽しく面白くしていこう。

(「次世代の教科書」編集部デスク 松田)

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