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着物は着物でしかないのか?

最近は毎日のように下書き保存を繰り返しています。

今年4月、リサイクル着物店を先駆けて事業展開していた企業が倒産しました。以前から業界誌等でも社長のインタビュー記事を見かけることが多く、勢いがいいなぁと思っていたので正直ビックリしました。

この企業が展開するリサイクル着物店は直営店の他にFC店も全国各地にあり、実は私も以前FC加盟を真剣に考えていた時期がありました。

では、なぜFC展開しなかったのか?

確かに全国的に見るとニーズのあったリサイクル着物市場ですが、やはり地域による格差がありました。
洋服で考えた場合、古着屋さんと言われるお店で購入する洋服というのは、Tシャツであったりジーンズであったりといった普段着が主ではないでしょうか。着物の場合もリサイクルショップで買われるのは普段着として着物が多いです。
うちのお客様や出雲の皆さんを思い浮かべたときに、リサイクル着物の需要は商売としてやっていける程見込めないだろうなぁという考えに至りました。

そして、リサイクル品全般に言えることですが、買取り時の値付けの難しさもあります。着物は通常その人その人の寸法に合わせて誂えます。その為、ハサミを入れてしまった段階でほとんど金額的な価値を失ってしまいます。着物をリサイクルショップの査定に出したことのある方ならお分りいただけると思います。もちろんFC店となれば査定マニュアルが確立されていると思いますし、本部からの商品供給と書いてあったので店舗での直接買取りはなかったのかもしれません。(資料請求までしかしていないので詳細は不明)

様々な検討、市場調査の結果、私はリサイクル着物のFC加盟を断念しました。もちろん、地域によっては高業績をあげているお店もありますよ。

皆さんは着物が何に生まれ変わったら魅力的に感じますか?
着物が何か別のものに生まれ変わることができるとリサイクル市場も道が見えてくるような気がします。着物が何に変身できるかを考える毎日です。
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出雲のキモノコンシェルジュ
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