セレブレーション需要へのアプローチ
前回はコロナ禍での私たちの取り組みをお伝えしました。
こんな状況の中でも、他県の同業他社さんは先日「決算市」と銘打ったバーゲン催事を開催され、過去の同タイトル催事の中で一番売り上げが良かったそうです。
売れている店はこの状況下でも売れている!悲観的になってばかりもいられませんね。私も頑張らねば!と奮起させられる情報でした。
さて、着物業界の未来は明るいのでしょうか?
うちのお店の話だけをすると、以前の記事でもお伝えしましたが、うちのお客様の7割がお茶関係の方です。お茶会が再開されないとうちのお客様は着物を着る機会がありません。着る機会がなければ新たな購買需要も生まれません。そして、着る機会がなければ当然お手入れ・お直し需要もありません。
しかし、このコロナ禍でも好調だったのが紐落とし(七五三)需要です。
今?!と思われる方も多いと思います。
紐落とし(七五三)は山陰地方は他の地方と少し違って、男の子も女の子も満3歳になる年の11月にお宮参りをします。お宮参り自体は秋ですが、衣装を見て回られるのは春なんです。他の地域では8月半ば以降だと聞いてます。全国に先駆けて、うちのお店でも4月から紐落とし衣装展を開催しています。
そんなこともあって、GW以降、紐落とし衣装を見にいらっしゃるお客様が毎週末のようにご来店されています。うちのお店は紐落とし衣装のレンタルは行っておりませんのでご購入いただいております。
5月はこの売り上げがあったので助けられました。
また、5月6月と成人式で着用される振袖のご相談もポツポツといただいております。それによって小物をご購入いただいたり、お手入れをお受けしたりしています。
昨年までは全国的に着物はフォーマル需要(冠婚葬祭等)が減少し、カジュアル需要(普段着等)が増加している傾向にありましたが、ここへ来て、このように、コロナ禍でもお祝い事に対する需要はあるんだなぁと感じました。
そこに対するアプローチをかけていけばお客様に喜んでいただけるのではないか?と思っています。