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奏で方の練習

スキルの習得の事始めは割とやることが多いですよね。
平面ではなく立体的に同時進行で物事が進むので、
割と頭も身体も心も忙しく感じませんか。

新しい習慣につなげたいならなおのこと。
これまで思いもしなかったことを考えて行動を変える事になるので。

ボイストレーニングの事始めは、
安定感と安心感がキーワードです。

安定して声を出すための環境をご自分の身体で作って頂くこと。
呼吸しやすい、くつろいだ身体をまずはレッスン中に体感して
日常の過ごし方につなげてもらいます。

同時に、声にまつわる問いをいくつか。

 なぜ声を整えたいの?
 どんな声を出したいの? 
 その目的は?

、、から始まり、だんだん視線を少し未来へ。

身体と同じ分だけ、心にも目を向けてもらいます。
すると不思議と安心して声がだせます。
これらは一気につくるというより徐々に育てる感じです。

今の自分の身体で実現できる響きのスポットを
声を出しながら見つけて、ジワジワ範囲を広げます。

 はじめは当てずっぽうに、
 徐々に周辺をかすめるようになって、 
 そのうちスポットが見つかるようになって、
 そこから安定へ、、、そして繁殖へ。

声を出している最中は、楽しさ心地よさ爽快感などの体感を
十二分に感じてほしいところです。

個人的には、意思が通じるならどんな「声」でもいいと思っています。

聞いている人は不都合があるなら、おとなですから、
大きすぎる方には「もう少しトーンを小さくね」といえばいいし、
小さい方には「もう一度お願いします」とお願いすればいい。

ただ「声」は繊細な領域です。
丁寧にお願いされてもちょっとブルーな気持ちになる。
口出せずに顔を曇らせる相手もいますね。
その顔に違和感を感じて、声を出した本人はドヨンとしたりします。

ある意味で自分の分身のようなものですから。
「もしかして私の分身が何かしました?」と思われる方が、
レッスンに訪れる事が多いです。

声にまつわる情報を整理しつつ、
安心して声が出せる方法を伝えて自分で探して頂くのです。
探し方育て方を知ることは、安心に繋がります。

自分の心と身体の安定や安心は、「自分を信頼することの始まり」と
私は思います。
気持ちよく声を空間に放つことができる。
「いってらっしゃ~い!」という感じで。

何色をどんな具合でどんな質感で出すかは、
その次のステップです。


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