真面目すぎる私のクリエイティブが変わった

(前回の投稿から長すぎるブランク。もっと気軽に文章を書いていこう…)

自他共に認める真面目な性質。
それ故に何かを習得しようとする時、仕事ならともかく、趣味なのに生真面目にお手本を再現しようとする。出来ないと落ち込む。
かといって、やめるわけでもなく…
楽しんでいるのかもよく分からないまま、結果、モヤモヤしながら長く続けている、という性質なのだ。
なので、時々「何のためにやっているのだろう」と我に返る。

何だかんだ継続はしているので、自分なりのペースで力はつけてきているみたいだけど、それはそれで出来ていることは当たり前、ゼロになり、
また出来ないことにフォーカスし、ずっといばらの道。

それがようやく目覚めた(気がついた おそっ!)


きっかけになったのは趣味(習い事)の一つ、書道。
ちょっと有名な書道家の教室に通っていて、その先生は書風?としては繊細で優美な雰囲気。余白をたっぷり取るタイプで、私の好みと合っている。
なのでその先生のお手本を模写するのはとてもやりがいを感じるのだが、
半年に一度、別の先生による全く逆のタイプの書風がお手本になる。

太く、力強く、末広がりな形で余白もあまり無いのが特徴。
もちろんそういう書風もアリ、と思っているが自分が描きたい字とは違う。
このお手本が課題になると、辛くて仕方がない。
でも真面目がゆえなのか、一応描けるようになりたいと思ってしまうので
集中して取り組むが、本来の描きたい文字と違うのでそのせめぎ合いに苦しむ。

4回目ぐらいのこの苦手なお手本が巡ってきたときに、「来たか!」と多少慣れもしてきたが、「どうしたらこの文字を書けるようになるか」本腰を入れて策を考えて見た。
結論、

この人になりきろう


それまでお手本を「ここから○ミリぐらいから始まって、払いの角度は○度ぐらい」みたいな感じで模写していて、それが採点されて戻ってくると、赤字で「ここはこう」と指摘されている。
「そんな重箱の隅つつくようなこと言われたら一生昇段できないわ!」などと正直ふてくされることもあった。
しかし今度は、ある程度そのお手本の特徴は頭に入れつつ、あとは
「この人になりきって自分の気持ちいいように描いちゃえ!」
と居直ることにしたら、その課題作品で昇段していたのだ!

まぐれかと思ったが、半年後またこの苦手なお手本で昇段し、しかも
「大変よくできました」のスタンプまでもらった!
しかも普段のお手本も先生から「滑らかに書けるようになったね」と
褒められて、もっと自分の感覚を信じた方が良いのかも?と思うようになった。

さらに長いキャリアの別の趣味(習い事)、ダンス。
今まで、いつも覚えた振付を再現するに至っていたのかもしれず、
それでいていつまで経っても素人臭い自分の動きに、やきもきしていた。
そこで、書道での気づきをダンスにも取り入れてみた。

この振付は私が考えた、みたいに踊ってみよう


そうして何度か踊っていたら、先生から親のようなしみじみした口調で
「上手になったねぇ!」とのお言葉を頂いた。

今までもよく考えたら、デザインの勉強をしている時にも
なかなかアイデアが思い浮かず、
「どうせ私は凡人ですよ!」とこれまた居直って、いいと思うのは自分だけかもしれないけど、いいや!と思って出したアイデアが、先生から
「わかってきたな」と。
思わず「は? 何が?」と目が点になったが、友人からも
「(いい意味で)らしいね、可愛い」と褒めてもらえた。

これまで基本、自分の感覚をあまり信用しておらず、疑ってたもんで
そこに頼ることをして来なかった自覚がある。
でもモノを作るとか表現しようとした時、自分の感覚を活かさないと意味がない。
こんだけ生きてきて、実感を伴ってやっと気がついた。

今、ダンス、歌、演奏、パフォーマンスをするユニットを組んでいるが、
信頼しあう友人とアイデアを出し合って、ライブに出ている。
全面的に私のアイデアを認めてくれるその場では、不思議とアイデアやイメージがスルスルと浮かんで来る。

自分の感覚を活かしていくことを基本にしていけば
この先、この時代、もっと楽しく過ごしていけると思えた。



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