【感じの良い言い方とは?】アイコン依頼を”お小遣い稼ぎ”と称することについて
このアイコンってお小遣い稼ぎなの?
皆さまはココナラなどのスキル販売サイトでアイコンをご依頼されたこと、またはアイコンを販売されたことはございますか?
わたくしは販売も購入もしております。
自分だけのオリジナルのアイコン・・・憧れますし素敵ですよね。描いて頂いたものは大事に使用しておりますし(個人のアカウント等で)描かせて頂いたものはそのクライアント様とのかけがえのない思い出の詰まった宝物でございます。
さて、最近noteの記事も力を入れて色々書いており、皆さまの書かれている記事も色々と読ませて頂いておりまして、その中でとても気になるフレーズがございました。
それがタイトルにも致しました”お小遣い稼ぎ”でございます。
副業などのコンテンツでよく目に致しますね。別にこの言葉自体には何も思いません。思わないのですが、その使われ方が気になりましてございます。
「イラストで稼げないからバイトする→そうしたらバイトが忙しくて絵の練習もできない・・・これじゃ本末転倒!!そんな時にお勧めなのが”アイコン販売”です!短時間でサクッと”お小遣い稼ぎ”できちゃいますし、絵の練習も同時にできちゃいます♪」
と、こういった書かれ方をされた記事をいくつか拝見致しました。
こちらイラストレーター視点ですと「良いかも!絵の勉強もできるし、お金も少しだけど稼げるし!一石二鳥じゃん!」と良い受け取り方をされる方もいるでしょうし、だから人気記事になっているのでしょう。
ですが、こちら購入者側でしたらどう思われますか?
「え、私のアイコンってお小遣い稼ぎで描かれたの・・・?しかも練習??」
こんな風に思われる方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。わたくしはそう思いましてございます。
恐らく記事を書かれている方に悪意はございません。絵をお仕事にしようと頑張っている方に有益な情報を!と書かれていると思っております。
ですが、結果として「感じの良くない言い方」になってしまっているのです。
感じが良くないのはなぜ?
アイコン販売は大切なお仕事の一つで、かけがえのない運命のお客様との出会いを手助けしてくれる素晴らしいコンテンツです。
たしかに一枚絵や漫画を描くよりアイコン1つ描くのは早く描けるでしょう。でも、決しておざなりに描いているわけでも、練習しているわけでもないはず。
商品として展開しているのでしたら、それは商品としての価値を持っているものです。以前からずっと申し上げておりますが価値のないものを価値があるかのように錯覚させて売るのは詐欺と変わりません。
あなたがもし本当にアイコン販売を「お小遣い稼ぎができる絵の練習」と思っていらっしゃるのでしたら売るのはおやめ下さい。真剣に販売されている方に迷惑であり、クライアント様に至極失礼でございます。
ほとんどの方は「そんなこと思ってない!ちゃんと頑張って描いて、喜んでもらいたくて一生懸命やってます!」とおっしゃるでしょう。
ですが、先のように「お小遣い稼ぎ」というワードが出てきて、そしてそれが広まってしまうと、アイコン販売の価値が下がり信用も損なわれていきます。
「少額から注文できるお値打ち設計の商品」ですとか「早期納品が可能だから必要な時にすぐにお渡しできる」ですとか、そういった打ち出し方でしたら良いのです。お安く、お早く提供できるのは購入者側にとっても付加価値となります。
ですが、「お小遣い稼ぎ」は明らかに購入者の目線を無視した、販売者都合の発言であり、本来は表立って言ってはいけない一言ではないでしょうか?
それを堂々と掲げていることに、わたくしは疑問を感じたのでございます。
言いたいことと伝わることが違ってしまう
たった一言で印象が変わってしまうものというのは多いです。
「あの人いつも派手だよね」→「あの人いつも華やかね」
「このイラストなんか変」→「このイラスト個性的」
「あの子うるさいなあ」→「あの子元気があるな」
伝え方ひとつで全然違います。そんなこと誰でもわかる、と思われるでしょうが、わかるのとできるのは雲泥の差がございます。
自分の意見を通そう、広めよう、と自己主張をしようとする時、人間は自分本位の発言をしがちです。noteやブログなどは特にそうなることが多く、気を付けていてもそのようにお感じになる方は必ずいます。
実際に対面ではできていても、相手が見えないとできなくなるのです。
「お小遣い稼ぎ」を絵を仕事にしたい人にとって良い事として紹介されるつもりが、「いい加減な動機でアイコン販売をしている人がいる」という全く違う誤解を生むに至ります。
言葉というアイテムは使用難易度が高いのでございます。
感じの良い伝え方を心がける
わたくしは文章を書くのが苦手でございます。お読みになっていればお分かりでしょうが、決して文才に長けた感じは受けませんでしょう?笑
ビジネス文書なら結構書けるのですが、普通の小説などは厳しいと思われます。ですが、最低限「感じ良く伝える努力」はしております。
以前、有料記事にて何度かご注意頂いたところがあり「不愉快に思う」「ちょっと言い回しが嫌な感じ」というご意見はなるべく取り入れて改変致しております。
もちろん全て砂糖でコーティングしたような文章ですと伝えたいことが伝わりませんのである程度にはなりますが、そうやって「感じ悪い」にならないようなるべく気を付けています。
こういったnoteのような記事には特に言えますが、理路整然とした文面は冷たく感じます。それを和まそうと冗談を入れたらそれが逆に嫌な感じを生んだり、あまりフランク過ぎても失礼に感じられたり。
今回の記事も「感じの良くない言い方」として「お小遣い稼ぎ」をピックアップしておりますので、それを使われていた方からは批判されるような記事となります。
ですが、わたくしは「気づいて欲しい」と思って書いておりますので、そういった方を批判するのではなく「このように思われてしまう可能性があるからもっとこうしたらいかが?」と提案をしているのです。
ただ「アイコン依頼をお小遣い稼ぎって言ってる人デリカシーないよね。」と書けば一文で済みますが、それだと何も伝えたいことが伝わりません。わたくしの方が「感じ悪い」と思われておしまいでしょう。
感じの良い伝え方を心がければ、本当に伝えたいことを伝えることができる確率が上がるのでございます。
アイコン依頼は、○○である
さて、それでは皆さまワークを致しましょう!
「アイコン依頼はお小遣い稼ぎになる」を感じ良く言い換えてみて下さい。
思いついたものをたくさん書いてみて下さい。そして、できましたら誰かに見てもらってどのように伝わっているか確認致しましょう。それが良くない印象を持たれていたとしても大丈夫でございます。改善すれば良いだけです。
こういった練習は他人の意見こそが重要でございますので、ご自分だけで考えずに広い視野で見られるようにすると宜しいと思われます。
また注意点として、アイコンのご依頼を頂く為の文ではなくて、アイコン販売する方に向けたアプローチ文であるというのを意識して下さい。
ペルソナは「イラストを仕事にしようと頑張っているけど収益が悪くてバイトに明け暮れ、肝心のイラストを勉強する時間が取れないと悩む駆け出しのイラストレーター」とでも設定致しましょうか。
あなたならその方にどう伝えますか?
最後に
ワークの回答で「こんなのどうでしょう!」というものがあればコメントに書いてもらっても構いません。わたくしも勉強になるので大変ありがたく思います。
noteを書き始めてから1年以上が経ちましたが、やはり文章というのは難しいと感じます。やっと勉強も少しずつですが始めて、ライティングの本を読んだり講座を受講してみたりしております。
これからも皆さまに有益な記事をお届けすべくわたくしも「感じ良く」頑張って参ります。
この記事で何か気づきが得られたのでしたら大変嬉しく思います。最後までお読み頂きましてありがとうございました。