決められない時の「選び方」は二つある
前回のこの記事ですが
知人からこんな感想をいただきました。
つまり、二択で悩まずに、第3の選択肢を考慮してみる。
たしかに、そうすることで「二者選択」の沼から抜け出すことはできそうです。
それも一つの方法、ひとつの選択肢です。
・ ・ ・
◆二択には異なるタイプがある
でも、実はここに、選択に関して気をつけるべきのポイントが潜んでいます。
それは、二者択一には、ふたつの異なるタイプがある、ということです。
「第3の選択肢を探す」という手法が成り立つのは、選ぶ対象が「ふたつの異なるモノ」の場合に限られます。
つまり、
という問いですね。
AもBも不満足、不十分で選びかねている状態にある時に
「それなら他に方法はないのかな?Cならどうかな?」
と問いかける答えの探し方です。
これが「別の選択肢も探してみる」という方法が成り立つケース。
では、そもそもの悩みが
だとしたらどうでしょう?
・ ・ ・
◆人を悩ませ続ける二択問題はこっち
はい!
ピンときた人いますよね?
これはとても有名な悩み事の形。
古来、人々を悩ませてきた、あの問いです。
シェークスピアの名作「ハムレット」で主人公を苦しめる悩み。
いわゆるハムレットのジレンマです。
ふたつの選択肢といっても、これは、最初に挙げた「Aか、それとも、Bか」とはタイプが異なります。
「Aか、それとも、Aじゃないか」
この問いにBやCという第3の選択肢は存在しません。
Aというモノゴトそれ自体の二つの在り方、つまり「あるか、ないか」のどちらかを選べと迫っているからです。
文字通り究極の「2択問題」なんです。
・ ・ ・
◆横並びか、ゼロイチか?
「Aか、それとも、Bか」
という問いの答えであるAとBは、開かれた同じレベル上に別個のものとして並列、横並びで存在しています。
だからCやDという可能性を探すことも可能です。
簡単な例を上げてみますね。
車も列車も、交通手段です。
同レベルで横並びになっていますね。
だから、「飛行機で行く」「船に乗る」という、ほかの選択肢も考えることが可能になります。
でもこれが、
という問いであったなら、どうでしょう?
あるいは――
これらの問いの答えは二つしかありません。
「する」か「しない」かです。
・ ・ ・
◆人生の選択はこれだから辛いのです
これがいわゆる「沼にはまる」状態なんですよね……
どちらかを一方を選ぶと、もう一方の可能性を完全に否定することになる。
つまり、決定的な決断を迫られる。逃げ道がない。
場合によっては、取り返しのつかない事態も起きる。
そんな選択を迫られることだって、人生には一度ならず起きるものです。
でも、どちらも選べない!
どうしても踏み出せない!
そんな時にはどうすればいいのか・・・?
実は、この場合にもちゃんと解決する手段はあるんです。
が、長くなってしまったので、それについてはまた次回に。
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