スペース(余白)が脳を元気にする仕組みとは
15パズルってご存知ですか?
15ゲームとか、スライダーパズルなどと呼ばれているパズルゲーム。
子供の頃やったのではないかなと思います。
4コマ×4コマの正方形の台に、1から15までの数字が振られた15個のピースをランダムに並べて、1個分の空スペースを使ってピースを動かし、数字順にピースを並べ替えていく、というゲームです。
例えばこういうもの。
パズル大好きな兄と一緒に、子供の頃にこれでよく遊びました。
このパズルのポイントは、一コマ分のスペースを空けること!
数字ではないマークのついたピースがあるので、それを取り出してゲームスタートです。
このスペースがあるから15個のピースを動かし、組み替えていくことが
できます。
これって、いわゆる「無用の用」。
そこに何もないということが、大きな役目を果たしています。
・ ・ ・
無用の用は身近にあります
身近なもので例えてみます。
押入れいっぱいに物を詰め込むと、奥のものを取り出すのが大変だから死蔵品になってしまいます。
用をなさないモノは死んでいます。
つまり、ゴミ化してる。
スペースを占拠する邪魔物ですらありますね。
引き出しも同じ。ギュウギュウ詰めに入れてしまったら、中のモノが引っかかって開けられません。
窓のスペースが無駄だからと言って家具を置いて塞いでしまったら、光も射さず、風も通りません。
ドアの周りは空けて置かないと、出入りできないし、そもそもドアが開きません……!
・ ・ ・
空白があるからモノが動く
スペース、空間があるから、モノが動きます。
物理学的に言うと、動くものはエネルギー的に活性化しています。
逆に、固定し、停止しているものは、エネルギーとして死んでいるに等しい。
これは物理空間だけでなく、頭の中、心の中でもまったく同じです。
パソコンだって、メモリーがいっぱいではパフォーマンスが著しくダウンします。だから、不要なデータを処分したり、デフラグをして、空きスペースを作ります。
ノート一面に文字がびっしり書き込まれていたら、あるいは、マインドマップで紙面いっぱいに枝が伸びていたら――思考はそこで停止します。
イメージを広げる余地がないからです。
スペース、余白、余裕がなければ思考も感情も固まったまま、
固定したままで自由に活動することが出来ません。
・ ・ ・
日本文化の持つ「余白の美」の意味
伝統的な日本画は一般的に、西洋絵画とは異なって、用紙いっぱいに描き込むということをしません。
余白の美、というのでしょうか。
たとえば、画面の片隅に描かれた梅の枝と小鳥。
何も描かれていない余白部分に明るく広がる空間が、見る者のイマジネーションを刺激して、そこに、春の陽射しや柔らかな風、あるいは小鳥のさえずりを想い描かせる。
描かれていない空間が、見る者の心を記憶のなかに誘うのです。
そこに何もない空間、自由に使うことのできる空白が、感性を開かせ、思考を刺激し、イマジネーションを広げるためのフィールドになっているのですね。
生きている、とは、動いていること、変化していること。
そして、動くためには、スペースが必要です。
・ ・ ・
脳にスペースを与えてあげましょう
頭の中が心配事や気がかりでいっぱいだと、いかに優秀な脳ミソ君だってパフォーマンスがガタ落ちになります。
脳にも十分なスペースが必要なんです。
断捨離ブームやおかたづけブームなどと煽られるまでもなく、不用品を片付けたりゴミを捨てたりして住まいをすっきり広々とさせると生活の質が向上します。
同じように、頭や心の中もお掃除やゴミ捨てをしてスッキリさせておくことが大事です。
では、どうすれば常に頭も心もスッキリ!な状態でいられるのでしょうか。
お散歩ウォーキングや軽い運動で頭の中が切り替わりスッキリする体験をした人も多いでしょう。
楽器演奏も効果がありますね。
無心で何かをやることで、脳にスペース(余白)が生まれます。
「無心」がポイントです。
余白を作りたい時は、歩きながら晩ご飯のメニューを考えたり、筋トレしながら彼女のことを考えたりするのはNGです(^^;)
・ ・ ・
わたしは瞑想することで脳と心をお手入れしています。
瞑想はまさに「頭と心に空白を作る」ことですから(^^)
無我の境地を目指さなくて大丈夫です。
座禅の達人になる必要はありません。
脳を鎮めて、脳波のモードを変える。つまりトランス状態に入る。
それだけで十分に効果がありますよ。
・ ・ ・
こちらもご参考に!
・ ・ ・
日々を満たされて生きるために、誰にでもできるたったひとつの幸せ習慣。
・ ・ ・
この記事を読んで、参考になったり、感じるところがありましたら、スキ💛を、よろしくお願いします。
コメントなどいただけると、さらに嬉しいです。
お気軽に書き込みしてくださいね (^^)/
もし記事がお役に立ったなら、サポートいただけるとありがたいです。 頂いたお気持ちは、活動継続のために活用させていただきます。