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言葉で罠を仕掛ける人たち

“ 人を罠にかける言葉 ”

そんな言葉の使い方があること、知ってました?

どんな言葉なのかと言うと、例えばこういうやり取り。

──ねえ、明日の午後空いてる?

友人のU子からこんなlineがきました。
あなたは素直にこう答えます。

──明日?うん、空いてるよ。

──じゃあ、○○ランドに一緒に行こうよ。
  今ね、ハロウィンのパレードがステキでさ……

U子は○○ランドに行きたくて、あなたに一緒に来てほしかったんですね。
でも、困ったことに、あなたは○○ランドに興味がない!
この時、ストレートに「わたしは興味ないから行きたくない」と言えるなら、なにも問題はありません(笑)

でも、ちょっと言いにくいのよね……
そう感じる人も多いんじゃないでしょうか。

私はそっちのタイプ (^^;)
こういう時、なかなかはっきり言えないんです。
誰だって誘いを断わられるのは嬉しくないですから。
 

友人からのお誘いなんだけど……

あるいは、こんなケースもよく起きますね。

──N美もK子も都合がつかないって言うの。
  でも、明日は特別なアトラクションなのよ~!
  お願いつき合って!!

なんて懇願されてしまったら?
友人からの遊びの誘いであっても、ちょっと気が重くなりそうです。

う~ん、困ったなあ

これってパワハラ?

もしも、これが会社の上司だったらどうでしょう?

───○○君、明日の予定は空いているかな?

これにうっかり「はい」と答えて、「じゃあ、これとこれ、できるね」などと予定外の仕事を頼まれてしまったら?
いまさら断りようもありません(涙)
 

実はこういう質問って、相手の逃げ場を奪うやり方なんです。

つまりある種の「罠」です。
 

なぜ罠にハマってしまう?

脳には、質問されると答えてしまうというクセがあります。
だから「空いてる?」とか「○○できる?」と尋ねられると、反射的に
YesかNoで答えてしまうんですね。

つまり相手は、二者択一を迫っているわけです。
中には、これを意図的に使う人もいるのが困りものです 。 

YES or NO?

たとえワザとではないとしても、結果的には相手の選択肢を奪っています。

だって、関わりのある人からの頼まれごとをムゲに断るのはむずかしいですよね。
気にしない人もいるでしょうけれど、角を立てずにやんわりと断るというのが多数派ではないでしょうか。

まして上下関係があるなら、なおさらです!
 

罠から逃げるコツ

では、この罠にはまらないためには、どうすればいいのでしょう?

もっとも簡単な対処法は、質問で返す、です。

「なぜ?」「どうして?」「なに?」
と、まず問い返せばいいんです。

そうすれば相手は、質問の先にある本当の目的を話すことになります。
求められている内容が分かれば、ふさわしい対応を取れますよね。

つまり、選ばされるのではなくて、自分で選ぶことができます。

「空いてる」とか「できる」と答えてしまってから、それを否定するのは難しいです。

なので、うっかりと罠にはまって反射的に応えてしまう前に

「なぜ?」

と問い返すクセをつけておきましょう。
それだけで罠から逃れることが出来ます。
 

みんなうっかり使っている

実はこの「罠」言葉、普段の暮らしの中で、誰でにうっかり使ってしまいがちなんです。たいていの場合は、悪気はない。

でも、人は、
選択の余地を与えられていない時、相手にコントロールされていると感じる
ものです。

頭ではそう思っていなくても、心はそう感じています。

それが積もり積もると、相手に対して信頼を持てなくなるかもしれません。
あるいは、恨みの感情を抱くことにもなりかねません。

そのこともぜひ頭に入れておいて、自分がワナを仕掛ける側にならないように気をつけたいですね。

特に、上に立つ人は、ぜひともしっかりと心に留めておいてくださいね。
うっかりやっていると、パワハラと言われかねませんので、どうかお気をつけて (^^;)


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タイトル画像はshinsukesugieからお借りいたしました。

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きみこ★人生ナビゲーター
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