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「決められない」ストレス状態から抜け出す方法

台風が過ぎ去った日曜日。
あちこちで電車が止まったり遅れたりしてましたね。

わたしもその日、遠出する大事な用事があったんです。
でも、予定していたJRが遅延している。
もうひとつ使えるルートがあるけれど、普段使わない路線で不慣れ。
しかもその線の駅まで15分近く歩かなくてはならない。

でも、その大事な用事というのは、前々からとても楽しみにしていたコンサートです。
だから絶対に遅れたくなかった。
それなのに、あれこれと所用があって、家を出られるのはギリギリの時間。

ああ、どうしようかなあ、とかなり迷いました。
JRでハラハラしながら行くのか?
いまのところ通常運転している別路線で行くとして、乗るべき列車に間に合うのか?

つまらないことで悩んでるなあと笑われそうですが、わたしにとっては悩ましい状況だったんです。

・ ・ ・

◆「決められない」のワナ

いわゆる、二者択一という状態ですね。

つまり、二つの選択肢があって、どちらかに決めかねている。
どちらにもメリットがあり、どちらにも不安材料がある。
だから決め手に欠けて、選べずに足踏みしてしまう。

この状態って、ホントよろしくないんです。

エネルギーがね、ここで止まって滞ってしまう。
どっちでもいいから、とにかく選ぶしかないわけです。
選ばないことには、本来の目的(ほしいモノ)が手に入らないのだから。

そうと分かっていても決められないから、ウジウジしてるわけで……

この二者択一、つまり分かれ道の悩み。

実は、結論から言ってしまうと、どっちだっていいんです。
ほんとに(笑)

どっちを選んでも、ある意味、結果的には同じなんです。

身もふたもない話ですけどね。
これが、真実。
 

「選ぶことが大事なんだ」と、いろんなサイトにも書かれてますね。

で、そういう記事を見るたびに、こんな風に思いません?

いやいや、だからさ、わかってるのよ、そんなことは。
それを書くんだったら、どうやったら選べるのか、そこのとこまでしっかり踏み込んで書いてよね。プンプン!

はい、ごもっとも。

どっちだって同じ、と説くならば、なぜそうなのかを説明するべきだし、それでも選べないという人にも救いの手を差し伸べてほしい。

わたしもそう思います。

なので、わたしなりの考えを書いてみますね。

・ ・ ・

◆なぜ「決められない」が起きるのか

まずはこれです。
「どっちを選んでも正解」という言葉の意味。

これは、そもそも
人生には「正解」なんてない
ということです。

人生という言い方は大げさですが、自分に関わるモノゴトはすべて「人生」ですから、そういう大枠で考えてください。

で、この「人生」とは、算数の計算じゃないわけですよ。
あらかじめ決まった答えなんてあるはずもない。

というか、答えという考え方そのものが、「生きる」という行為に対してそぐわないんです。

もし人生に「答」があるとしたら、それが分かるのは人生を終えるときでしょう。

だから、生きてこの世に在る間は、たとえ答えがあったとしても、それは私たちにはわからないということ。

わからないものを考えても、わからないですよね(笑)

だからまず、わからない答えを求めるのを止めることから始めます

・ ・ ・

◆どうやったら「決められる」のか

それなら、どうやって選べばいいのか?

大事なのはここですよね。

さきほどの「人生」の話に戻すと……
わたしたちの「人生」の行く先はすでに決まっています

人生の終着点は、たった一つしかありません。
つまり、いつかこの世を去るということです。

望むと望まざるとにかかわらずです。
これだけは変えようがない (^^;)

これが人生における、たったひとつの「真実」です。

どの道を選んでも、どんな人でも必ず、このゴールにたどり着きます。

まあだから、どれを選んでも正解、というわけなんですが……

でも実は、もう一つだけ、意図して選べる要素があります。

それは、すでに決まっているゴールまでの道のりを、どう歩んでいくか、ということ。

その道中で何を見たいのか。
どんな町を訪れたいのか。
どんな人たちに出会いたいのか。

旅行になぞらえるならば、飛行機にするのか、列車にするのか、車で行くのか、歩くのか。あるいは、宇宙ロケットか……
ファーストクラスかエコノミーか。
高級ホテルか、民泊か。

人生という旅のなかで、あなたは何を体験し、何を感じたいのか?

まずはそれを選ぶんです。
旅の目的です。

手段はそれに応じて決まってきます。

・ ・ ・

◆「決める」ことの本当の意味とは

目的を持たずに形で選ぼうとするから迷うんですよね。

料金だとか、ステイタスだとか、今流行っているからだとか。
外側の条件に振り回されて、旅の本来の目的を忘れてしまいがち。

それでは本末転倒です。
どんな体験をしたとしても、きっとどこかに不満が残ります。

目先の状況ばかり見るのではなくて、その向こう側にあるものを、その道の先に待つものをイメージしてみれば、進むべき道はおのずとわかります。

目的さえ忘れずにいれば、どの道を選んでもOK。
きっと「目的地」にたどりつけます。

多少遠回りすることはあるかもしれないけど(笑)

二つの道がある時、「どっちを選んでも正解」というのはつまり、こういうことです。

選んだ道の正解・不正解じゃない

どうやってその道を選んだのか。

それが文字通りの人生の「分かれ道」になります。

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