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フリーランス19年目の思考。「情報」の価値を正しく把握できない奴の特徴と幸せの考察と。

今回は超絶ブラックな思考的な要素を詰め込んでいます。これまで書いたような初心者向けハウツーメソッドPV稼げるオールオッケー的な内容は皆無なので、安っぽいハウツー記事が読みたい方はnote内で「フリーランス」を検索してください。アホみたいな記事が砂利道の砂利のようにゴロゴロ転がっていますので。

ビジネス本に踊らされるな、情弱ども

先日、福岡の広告代理店オフィスにお邪魔して打ち合わせをした。あるコンテストの審査員を仰せつかることになり、説明を受けるためだ。

説明をしてくれた代理店の男性は2003年入社と言っていたので、同世代の方。コンテストのコンセプトに「ワクワク」「未来」のキーワードが入っていたので、打ち合わせは終始和やかに進んだ。

打ちあわせが等しき終わった後の雑談タイム。代理店と地場企業が共同で進めている人材育成ワークショッププログラムを紹介してもらった。ざっくり書くと、既存の価値観を無理やりぶっ壊し、マインドセットの変容を導いて新規事業を生み出す人材を育成しようというプログラムらしい。まぁ、最近流行りの「企業内大学」的なノリなものだ。

この話の流れで、僕は前日に行きつけのバーでハイボールを飲みながらパラパラめくったビジネス書的な自己啓発書を読んだ感想を話した。

僕はLINEで「木村文学研究所」なるお遊び的グループを組んでいる。メンバーは僕を含め3人で、残りは東京時代に一緒に仕事していた頭がキレッキレなアラフォーな後輩2人。

木村文学研究所に投げたLINEの一部。

木村:行きつけのバーに、こんな本(表示の写真を見せて)があったからパラパラめくってみたんだけど、こんな中身のない本が売れるんだなーって本気で思ってしまった😇

後輩A(音楽プロデューサー):奴隷輸送車両に疑問も持たず毎日乗っては労働を繰り返す豚にはありがたい中身なんだろうなと思います

木村:ということはさしずめこの本は豚が人間になるための餌かな🤔

後輩A:千と千尋の逆パターンですね

木村:●●(本の著者)と▲▲(似たようなビジネス書を出しまくっている別の著者)はなんであんなに中身の薄い本ばかり出すのか。あんな薄い本なのに重版かかっててなんだんかなーって。拝金主義かな。

中略

後輩B(編集者):あ、以前に■■(ビジネスパーソンに人気の著述家)さん担当したことあります。原稿めちゃくちゃだし、wikiからの盗用ばかりで、まじでゴミだと思いました。

中略

後輩B:ビジネス本のビジネスモデルって、基本的にネズミ講と新興宗教と同じなんですよ。つまり、そもそも情弱を狙って作られてるわけで、アホが釣れるのも当然という。

みんな小金持ちになりたい衝動からビジネス本を買うんでしょうね…

LINE覆面鼎談会

代理店の人は「めっちゃわかりますー!」と賛同してくれた。そう思っている人、多いのかなぁ。

僕も30代の頃は「もっと売れたい」「何者かになりたい」という一心で、自己啓発書をたくさん読んだ。「これはタメになったな」という本も数冊あったけど、年を重ねるにつれて「何が面白いんだろう」と本気で思うようになった。

上記LINEのやり取りからわかるように、自己啓発本やビジネス本を有り難がって読んでいた30代の頃は情弱体質が抜け切れていなかったんだろう。

メディアにいる人ならわかると思うが、情報の鮮度は「一次情報」「二次情報」と振り分けることができる。若い頃の自分は「書籍を読む」「新聞を読む」などが自分にとっての一次情報だった。

しかし、今の自分は「誰かに会って話を聞く」「話を聞いて、自分で考えて意見をまとめる」が一次情報になった。一次情報を媒体に寄稿したり人の話したりして二次情報として提供することが圧倒的に増えた。

手前味噌だが、今の自分の情報収集能力はかなり高い。ここ数年で取材した人物・事例の一次情報は今になってちょこちょこテレビで取り上げられている。

「情報は足で稼ぐ」とはよく言ったものだ。今はネット上に玉石混交の情報があって、その情報を取って「オレは物知り」的な残念な考えを持つ人もいるけど、ネット上の情報なんてしょせん誰かの二次情報でしかない。二次情報に価値がないわけじゃないけど、人間性を磨いてフリーランスとしてやっていくには、もっと「情報の価値」に気づかないといけない。

フリーランスとしてもっと飛躍したいと思っているのなら、Dマガジンでも契約して今まで全く読んだことないジャンルの雑誌を読んでみるといい。なんでこんな雑誌があるんだろうと思うようなマニアックな雑誌でもいいし、男性なら女性ファッション誌、女性ならエロ親父が読むようなゴシップ週刊誌を読むのもよい。

近年は20代でフリーランスになる人も増えているけど、小手先のテクニックばかりに身につけるのではなく、世の中を深く俯瞰的に見る訓練をしましょう。

情報の価値の大切に気づけない会社員の皆さま

「情報の価値」に気づかない多くは、いわゆる組織勤めの人だ。仕事で必要な情報はそれなりに取りに行く姿勢を持っているけど、残念なのは取りに行く情報に「遊び」がない。情報は企画と一緒で、「情報×情報」が新しい価値を生む。

どんな情報が生まれるかは、その人の考え方・価値観・センス・好奇心の幅の広さによって変わってくる。一言でいうと、あなたが面白いかどうかにかかっている。

話していても全く面白くない人は、もうこれ以上面白くならないんじゃないかっていうくらい、面白くない。「嗚呼、なんて薄っぺらい人生を歩んできたんだろう」と可哀想にすらなってくる。

僕は価値観発見・創造系のワークショップが好きではない。今の自分にやる意味がないから。5年くらい前に「タニモク」というワークショップに参加したときに新しい「自分」を見つけたことはあったけど、それは一緒にワークした方々が僕の考えや価値観をうまくすくい上げてくれて言語化してくれたから意義のあるワークになった。

一般的な組織勤めの人はこうしたワークショップも、キッザニア的な非日常アトラクションの1つとして楽しめるのだろう。でも、ワークショップも自己啓発書も、ワーク後・読書後に行動しないとマジで意味がない。

情報の価値がわからない人は、だいたい行動しない人だ。人間が元来持っているホメオスタシスの効能によって「現状維持バンザイ」マインドがギュッと働き、「まぁ、明日でいっか」とダラダラYouTubeを見ながら缶ハイボールで喉を潤す。

そうして1週間、1か月、半年が過ぎて気づいたら年末になっている。別に自分が動かなくても変わらなくても給料はもらえるし、新しいことをやろうとすると周囲が気になるし、「それって、何の意味があるの?」と自分に言い訳しちゃって。

でも、何となく気持ちがわかる。世の中の組織勤めの人のマインドをガラッと変えるのは相当難しい。当たり前のように大学に行って、当たり前のように新卒で就職して、当たり前のように恋愛をして、当たり前のように結婚して、当たり前のように新しい家族ができて、当たり前な幸せな生活を送っている。そんな幸せな生活に変化を求めてまで生活を送るなんて、どうかしている。僕の率直な感想だ。

でも、ある時ふと気づく。「このままで私は幸せなのだろうか」と。

しあわせって、何だっけ?

僕は社会に出てから組織勤め・会社員をしたことがないまま生きてきた。家庭環境もあって、当たり前のように大学に行けず、当たり前のように新卒で就職できず、当たり前のように恋愛はしたけど、当たり前のように結婚はできず、当たり前のように新しい家族っぽいのはできたけど、当たり前な幸せな生活を送れなかった。

でも、今の僕は幸せである。やせ我慢でもなんでもなく幸せである。どんな環境下であっても、自分で決断し、判断をして人生を歩んできた。その人生は誰にも文句を言われる筋合いはない。

手に入れた情報と情報を掛け合わせ続けながら、時代を生き抜いてきた自負がある。挑戦の連続が自分の人生の証だ。そんな人生を幸せだと思う。しんどいけど、幸せ。




あなたはいま、幸せですか?






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