質問力が欲しい!フリーランスが知るべきやるべき15ステップ
今回はフリーランス×質問力についてお話しします。
最近はめったに行かないのですが、異業種交流会というものに足を運んだ時、辟易とすることがほとんどです。名刺交換をした直後から、相手の話を聞こうともせず、自分のサービスをプレゼン大会のように語り散らし、「何かあったらよろしくお願いしますね」と私に話をするタイミングを一切与えずにその場を離れ、他の参加者と名刺交換をしてはまた自分アピールに励む。
きっと質問スキルがないというか、そもそも人に興味などなく、自分が売りたいサービスを人にアピールすることにしか興味がないのでしょう。まずは自分を売る前に他人のヒアリングをすることが、こうした交流会では重要なのですが、それがわからない残念な人が結構多いのです。
会社員が副業としてやっているスタイルなら、そのサービスや商品が売れなくても給料をもらって生活できているから、のほほんと生きていけるでしょう。しかし、もしフリーランスでそんなスタンスで人と交流をしていたら、間違いなく詰みます。
自分のフリーランスとしての半生を振り返ってみると、相手を深く理解しようとする質問力が、10年目を過ぎたあたりから特に伸びたと自覚しています。この頃から取材の仕事が増えて、番組や誌面に価値を提供するための情報を作り出す必要がありました。だから、中途半端なリサーチはできませんし、番組のクオリティを上げていくには、自分の質問力を上げていかなければならなかったのです。
「質問力は大事!だから磨きましょう!」とビジネス系のメディアでは年に20回くらいは記事が見られますが、あんな記事を読んで質問力が上がるくらいなら、とっくに質問大国ニッポンになっているはずです。しかし、質問大国と対極にあるオナニープレゼン大国ニッポンになっているのは、人の話を聞き出し、引き出すだけの質問力が全くもって足りていない人ばかりだからです。
というわけで、今回はまともな質問ができないフリーランス及び組織人に向けて、質問力を磨くためのマインドセットとアクションポイントを解説します。
質問一つが「バカ」or「賢い」を分ける
まず、質問力の善し悪しで、その人が賢いかバカがわかります。なぜか?
質問力が「賢さ」の指標と見なされる主な理由は、質問の仕方がその人の思考プロセス、好奇心、理解度、学習意欲を反映するからです。賢いと見なされる人々は普段から深く考え、広範囲な知識を持ち、複雑な概念を理解しようとします。また、新しい情報を積極的に探求する能力があるので、質問が途切れることもありません。
質問力がこれらの特徴と密接に関連している理由を探ります。
1.思考の深さと複雑さ
洞察力:良い質問をする人は、表面的な情報を超えて、より深い理解や洞察を求めます。これは、複雑な思考と分析の能力を示しています。
関連性の理解:質問を通じて、情報や概念間の関連性を理解し、統合する能力を示します。これは、高度な認識能力と知的好奇心の表れです。
2.知識と学習への姿勢
積極的な学習者:賢い人は常に新しいことを学びたがっており、質問は学習プロセスの不可欠な部分です。質問を通じて、彼らは未知の領域を探求し、自身の知識を拡大します。
基礎知識の深さ:良い質問をするためには、既にある程度の知識が必要です。そのため、質問自体が、その人が持つ基礎知識の広さや深さを示すことがあります。
3.コミュニケーションと理解
コミュニケーション能力:効果的な質問は、相手とのコミュニケーションを促進し、相互理解を深める手段です。賢い人は、質問を通じて情報を明確にし、コミュニケーションの障壁を克服します。
リスニングスキル:良い質問者はまた、優れたリスナーでもあります。彼らは相手の言葉を注意深く聞き、理解し、それに基づいてさらに深い質問をします。
4.柔軟性と適応性
問題解決能力:賢い人々は問題を異なる角度から見る能力を持ち、質問を通じて新しい解決策を探求します。質問は、問題の本質を理解し、創造的な解決策を見つけるための手段です。
批判的思考:質問は、情報の源やその信頼性を評価し、批判的に考える過程で重要です。賢い人は、情報を鵜呑みにせず、その妥当性を質問によって検証します。
質問力は、単に知識を獲得する手段以上の力を秘めています。複雑な思考、深い理解、知的な好奇心の表現の一つとなり得るのです。質問の仕方ひとつで、「バカ」or「賢い」のレールポイントの分かれ道が決まってしまうのです。
質問力を磨くマインドセット
質問力を磨くためには普段からのマインドセットが非常に重要です。以下のマインドセットは、フリーランスが質問力を磨く上で役立ちます。
5.好奇心旺盛なマインドセット
探究心:新しい情報、スキル、アイデアに対する深い好奇心を持つことが重要です。知識への渇望がある場合、より効果的な質問をすることができます。
オープンマインド:さまざまな視点や新しい情報を受け入れる柔軟性を持つこと。予期せぬ回答から学び、自身の理解を深めることができます。
6.成長志向のマインドセット
継続的な学習:常に学び、自己を向上させる意欲を持つこと。質問を通じて新しい知識やスキルを獲得し、自身の専門性を高めることができます。
失敗からの学習:失敗を恐れず、それを学習と成長の機会として受け入れること。適切な質問をすることで、失敗の原因を理解し、将来的に同じ過ちを避けることができます。
7.積極的なコミュニケーションのマインドセット
聴く力:質問はコミュニケーションの一部であり、効果的なコミュニケーションには優れた聴く力が必要です。相手の言葉を真摯に聞き、理解しようとする姿勢が重要です。
共感:相手の立場や感情を理解し、それに基づいて質問を形成する能力。共感を通じて、より関連性の高い質問をし、信頼関係を築くことができます。
8.柔軟性と適応性のマインドセット
変化への適応:環境や状況の変化に柔軟に対応する能力。質問を通じて新しい情報やアイデアに迅速に適応し、不確実性を乗り越えることができます。
クリティカルシンキング:情報を分析し、批判的に考える能力。有効な質問を通じて、情報の質を評価し、論理的な結論を導くことができます。
これらのマインドセットは、フリーランスが質問力を磨くための基盤を形成します。質問力を高めることは、フリーランスとしての成功だけでなく、個人的な成長と発展にもつながります。
質問力を磨く 実践編
質問力を磨くためには、意識的な練習と実践が必要です。以下は、質問力を向上させるために取り組むべき具体的なアクションです。
9. 質問の準備をする
事前に情報を収集し、話題やプロジェクトに関する基本的な知識を得ることで、より深い質問ができます。
明確な目的を持って質問を準備すること。何を知りたいのか、どの情報が必要なのかを明確にします。
10. オープンエンドの質問を使う
「はい」や「いいえ」で答えられる閉じた質問ではなく、「どのように」「なぜ」「何を」始めるオープンエンドの質問を使って、より多くの情報や洞察を引き出します。
11. アクティブリスニングを実践する
相手が話しているときは、完全に注意を向けて聞くこと。非言語的なサインや感情も捉え、理解を深めます。
相手が言ったことに基づいてフォローアップの質問をすることで、会話を深め、より具体的な情報を得ることができます。
12. クリティカルシンキングを養う
受け取った情報に対して批判的に考え、質問を通じてその情報の正確性や意味を探ります。
様々な角度から質問を考えることで、より広範な理解を促進します。
13. フィードバックを求める
自分の質問方法に対するフィードバックを積極的に求めることで、どのような質問が効果的か、どのように改善できるかを理解します。
クライアントや同僚からのフィードバックをもとに、質問スキルを磨きます。
14. 継続的に練習する
日常の会話、会議、プロジェクトのブリーフィングなど、様々な状況で質問をする機会を積極的に作ります。
実際に質問を使って情報を得る練習をすることで、自然に質問力が向上します。
15. 多様な環境で質問を試す
異なる業界の人、異文化の人との交流を通じて、質問の仕方やコミュニケーションの方法を学びます。
新しい環境や状況で質問をすることで、柔軟性と適応能力を高めます。
これらのアクションを通じて、フリーランスはより効果的な質問をする能力を磨き、クライアントやプロジェクトのニーズを深く理解し、自身のサービスを向上させることができます。質問力はコミュニケーションの基礎であり、フリーランスの成功に不可欠なスキルです。
まとめ
質問力がない人って、マジで自分にしか感心がないんだなーと。ビジネスも恋愛も人に興味を持つところから始めないといけないのに、特に男性は自分語りをする人がまぁ多いわけです。誰もあんたの武勇伝なんて聞きたくないっつうの。
誰かの話をじっくり聞くほうが相手(特に女性ならなおさら)にとっても自分にとっても有益なんです。自分の話は自己紹介くらいにとどめて、質問をしまくり、質問をされたときにちょこっとだけ自分の事を話す。聞く:話すの割合はマジで9:1くらいがちょうどいいんです。
自分の事を話せなくてアピールできない不安を感じる人もいるでしょう。でも、そのアピールは「アナタにまた会って話してみたい」という2回目以降にとっておけばいいんです。
みなさんの質問力が、劇的に上昇することをお祈りします。
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