フリーランス超生存術:喜怒哀楽をいちいち表せない奴は生き残れない。
フリーランスとして成功するには「人の心がわかる人」でないといけません。「そんなのわかってらい!」という人もいれば「そもそも人の心ってわかる必要があるんですか?仕事なんだからそんなのわかる必要なんてナッシングっす」という人もいるでしょうが、フリーランスは技術職であり事務職であり営業職であり広報職であり人事職でもあり経理職でもあり接客業もひとりでこなすスーパービジネスパーソン的な役割を求められるわけです。
そんな役割をこなさないといけないのに人の心がわからないなんて言語道断の端くれにもおけません。
おとなしく組織勤めをしながら日々の幸せをかみしめるなりなんなりしてください。
感情の起伏表現は武器になる
人の心がわかるには、まず自分の心が何たるかを知らないといけない。
まず、あなたは感情の起伏がありますか?ないのなら、フリーランスには向いてないでしょう。感動の場面に立ち会って嬉しい感情を爆発させられるか。憤りがあったときに悲しい感情を出せるか。
では「人の心がわかる」という能力はどのようにして磨けばいいのでしょうか。
その答えの一つが「自分自身が、心がたくさん動く人であること」です。自分の感情を豊かに持ち、それを素直に表現できる人は、他人の感情にも敏感で、共感する能力が高い傾向にあります。
喜怒哀楽をはっきりと表現することで自分の内面と向き合い、それを言葉や作品、サービスに反映させることができます。このプロセスは、創造的な仕事をする上での原動力となり、より人の心に響く作品を生み出すことにつながるのです。
売れている芸能人の9割が「心で記憶」している
このテーマで書くきっかけとなった1枚のDVDがあります。
漫才ブームの一端を担った「紳助・竜助」の足跡を追った2007年発売の作品。この中でたった一度だけ、よしもとNSCの生徒に向けた特別授業を、島田紳助が行いました。漫才の作り方、芸能界で売れるための法則、M-1を作った彼自身が語るM-1攻略法、発売から17年経った2024年になっても、何ら色あせることはありません。
彼は講義の中で、あるテーマについて語り始めました。
「心で記憶する」
内容をそのまま起こすのはいろいろと問題があるので、ざっくりかいつまんだ内容で話すと、
例えばライターであれば、自分の体験や感情を文章に込めることで、読者の心を動かすストーリーを作ることができるし、デザイナーやアーティストであれば自分の喜びや悲しみを作品に反映させることで、視覚的にも感情を伝えることができるわけです。
プログラマーやエンジニアであっても、使う人の不便さや悩みに共感し、それを解決するための製品やサービスを開発することができるのです。
では、心で記憶するためには、どのような訓練が必要なのでしょう。
人によって程度はあれど、人は小さいときは喜怒哀楽の感情をはっきり出すのですが、大人になっていくにつれて感情を制御するようになっていきます。いい大人が感情をむき出しにすると、周りの目が気になるとかなんとかという状況になって感情をしまい込んでしまう。これが良くない。
感情の豊かさや共感性を育てるには、日常生活の中で意識的に心を動かすような経験を積むことが重要です。新しいことに挑戦したり、様々な人と交流したり、美術館や映画館に足を運んだりすることで、自分の内面を豊かにし、感受性を高めることができます。その感受性をきちんと吐き出すのです。
自分の感情を正直に、そして細やかに言語化する。これを繰り返すことで、自己理解を深めて他者への共感を促す訓練をしていくのです。
まずは自分が自分自身が、心がたくさん動く人でないといけません。
喜怒哀楽をはっきり表すことが、良い作品を生むためのファーストステップなのです。
人は、人の心を理解してこそナンボ
フリーランスとして成功するためには、単に技術や知識を磨くだけでなく、自分自身の内面と深く向き合い、人の心を理解する力を培うことが必要です。この能力は、どんな分野でも通用する普遍的なスキルであり、自分の仕事をより価値あるものに変えるための鍵となります。自分の心が豊かに動くことを恐れず、その経験を自分の仕事に生かしていくことで、確かな成功を手にすることができるでしょう。
まとめとして、フリーランスとして成功するためには、専門技術や市場の知識、ビジネススキルだけでなく、「人の心がわかる」という能力も極めて重要です。この能力は、単に人間関係を円滑にするだけでなく、自分の仕事に深みと魅力を加える上で不可欠な要素となります。
なぜなら、フリーランスの仕事は、クライアントや顧客、時には視聴者や読者と直接的に関わり合うことが多く、彼らの感情やニーズを的確に把握し、それに応えることが求められるからです。
このテーマで話したキーワードを「フリーランス」から「タレント」に置き換えてもしっくりきますが、「フリーランス=自分自身が商品」が持論の私は、10年ぶりくらいに見た島田紳助の講義から改めて自分の商品価値を定義しようと思った、というお話でした。
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