がまんの大地の上に、笑顔の花は咲かない
人に優しくできない自分はダメ。と思っていました。
幼い頃、いっしょに住む祖父母が、
母にひどいことを沢山言っているのを見ていました。
祖父母が、母に聞こえないように
かげ口をコソコソしているのを聞いていました。
父が、気に入らないとすぐに怒る人で
怒らせると怖い顔で睨みつけ大声をだしてこわいので
怒らせないようにいい子でいました。
父みたいになりたくなくて
祖父母みたいになりたくなくて、
人には優しくいたい思いが芽生えました。
悲しい気持ちになる人を見たくなくて
人には優しくいなきゃいけないと思いました。
人に怒っちゃいけないと思いました。
人に冷たい言葉を言っちゃいけないと思いました。
人に爆発しちゃいけないと思いました。
優しい自分でいなければならないのに
人に対して怒りが出てくる自分を感じて苦しくなりました。
人に冷たい言葉を言ったことを悔やんでいました。
人に爆発したくなることを抑えていました。
おさえて、心のなかでモヤモヤを繰り返していました。
嫌いな祖父母や父と私がそっくりなようで
自分に失望しました。
おさえた感情のメーターがいっぱいになったとき
大粒の涙がこぼれました。
様々な病気になりました。
怒りが出るほどがんばっている自分に
気づいていませんでした。
涙がこぼれるほど張り裂けそうな心に
気づいていませんでした。
言いたいことをおさえつけ、
苦しい気持ちをそのまま出すこともせず
心にむりをして我慢し疲れきって、ボロボロな自分で
人にやさしい言葉なんてかけれないんだと気づきました。
自分に優しくあるという癒しが
必要だったのです。
人に優しくありたいから
優しくできない自分はダメだと思うのです。
やさしくできない自分はダメだと思っている人は
人にやさしくありたい人でした。
人に優しい言葉をかけたい人は
とてもがんばりやな人でした。
人に優しい気持ちで接したい人は
いつも人の気持ちを考えられる人でした。
人に優しくできないのは
疲れ切っているからなのです。
人に優しくできないのは
自分の本音をダメだと思っているからなのです。
人に優しくできないのは
自分がしたことを自分で否定したからなのです。
自分より相手のことばかり考えてきたから
自分のことを見てあげられなかったのです。
だから、自分の願いを叶えてあげられなかったのです。
がまんの上の優しさは、いずれ重荷になります。
重荷になれば心に余裕がなくなります。
余裕がなくなれば、余裕ぶっこいた人にイライラします。
優しい自分のはずなのに
人に冷たい言葉を吐いて後悔します。
そして次は、爆発するのをおさえます。
こうしてがまんのループが始まります。
あなたの我慢は
人への優しい気持ちからうまれたもの。
でも
がまんの大地の上に、笑顔の花は咲かない
あなたをもっと見てあげてほしい。
あなたをもっと知ってあげてほしいのです。
あなたの願いを叶えてあげて。
あなたに満点あげてほしい。
あなたの思いをもっともっと大事にしてほしいのです。
いつも満点もらえるようになったあなたが
心からホッとしたその先に
本当の笑顔がうまれます。
うそのない笑顔のあなたの大地の上に
やさしい花が咲くのです。
そのときあなたは心から、
人にやさしくできるのです。
あなたが優しい気持ちで接する人の目には
あなたの本物の笑顔が
やさしい花に見えるのです。
そんなあなたが
目の前の人を幸せにできるのです。
人に優しくできない自分はダメ…だなんて
思わなくてよかったのです。
ただ、あなたを癒し
愛すればいいのです。