2018年10月Twitter掲載詩
僕が笑うと君も笑ってくれること
__________2018/10/01
1つだけお願いがあります。
僕を嫌いになって、
去っていくのは構いません。
至らなかった僕。
助けられなかった僕。
愛をあげられなかった僕。
わがままだった僕。
そんな僕に見切りをつけたなら、
繋がった絃を切ってください。
切らないと僕は
絃の名のごとく、
あなたに絡みつづけるから
でも、
僕のことを嫌わぬままでいてくれるのなら、
死ぬ時は
僕の目の前で死んでください。
お願いします。
僕の目の前で死んでください。
僕にあなたの最期を
見せつけてください。
__________10/02
仄かに色づく林檎のように
頬を染めてあなたを待つの
それとも青リンゴのように
アオハルを感じますか
毒リンゴを貴方に齧らせ
私の虜にできますか?
死の縁に立ったあなたを
キスで目覚めさせるのが私ならと
願って願って
この想いを色とりどりの花束へと変えましょう
#甘い言の葉 「色めく花びら」
__________10/12
くしゃくしゃに丸め
それでも心がおさまらないから
破いて破いて小さくして
自分の過去の恋
忘れようともがいて
ただ
また自分を傷つけるだけだった
__________10/13
毎日あなたに贈ります
一本の花に込めた好きを
それが君の胸いっぱいにあふれたら
少しは僕への想いも染みているでしょうか
君の蓋の隙間から
僕の好きが溢れかえるまで
僕は毎日送ります
__________10/15
ここに来ればみんなに会える
電源押す?
ロック解除?
それぞれ始動は違うけど
Twitterアプリを開くのは
タップ1つでこんにちは
朝の挨拶それぞれ文言
お疲れおやすみまた明日
みんなそれぞれ住まいは違う
簡単に会える会えない
もどかしい物理的距離
降ってこいこい時間とお金
それでもここは
合図もしないいらない自由の待ち合い場所
僕は今日も珈琲飲みのみ
僕の言葉を呟きつつ
みんなの日常を覗き見る
あ、舌火傷した
#甘い言の葉 「心の置き場所」
__________10/18
言いたいことがあっても
口を塞がれたんじゃ言えないじゃないか
僕は言いたいことが山ほどあるんだ
好きなものしか聞こうとせずに
ヘッドホン外して
僕の話をちゃんと聞いてよ
聞かないまま
なんで僕の気持ちがわかるんだよ
僕の話を聞いてください
__________10/19
君の夢は近づきましたか?
君の元にキラキラ星は降ってきましたか?
僕の元には
ふりかけのあられくらいしか降ってこなくて
それがまとわりついて意外に厄介で
笑っちゃいますよね
僕は笑ってます
あれから僕は弱いままです
それでも強い味方ができました
__________10/21
Trick or Treat
君が教室で配ってたお菓子
制服のポケットに滑らせた
お菓子をくれなきゃ悪戯しなくても
君はその前に皆に配ってた
「ユヅキくんもはい、Trick or Treat」
「それって配る側がいうやつだっけ?」
「いいのいいの」
そう言って、手を出してって僕の両手一杯にお菓子が散らばる
色とりどりのお菓子の山
ねぇ、この中に君の心は入ってるかな
Trick or Treat
トントントン
ドアを叩く音に聞こえるのは僕だけかな?
トントントン
ドアを開けないと悪戯するぞ
なんてそもそも趣向が違ってくるか
放課後僕はポケットから取り出したお菓子を頬張る
口の中に違和感
見れば一枚の紙切れ
『あたり』
何のあたりだよ!?
ここは好きですとかじゃないのかよ、って僕は肩を落とした
「ユヅキくん?」
突然声かけられて振り返れば彼女がいた。
「あ、あたりひいたんだ、おめでとう」
無邪気な笑顔が今は痛い
「それって本当の意味知ってる?」
「へ?」
「あのね、私…」
ここから先は企業秘密
あなたにも甘いお菓子の誘惑が舞い込みますよう
Trick or Treat
#甘い言の葉 「トリックオアトリート」
___________10/30
あの人の傍にいられる術はなんですか
大好きなんです心から
巡りあったのは奇跡ではなく
必然と言うなら
運命の赤い糸を見せてください
__________10/31
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