2018年08月Twitter掲載詩

#優しい言の葉 「指」

その誰よりも細い指
長い指が動く度
僕の心は妖艶にときめき
君の指を
手首ごと切り落とし
僕のフェチコレクションにしたいけれど
動かない指なんて興味もなく
僕の下心全部
絡めて離さないで

__________

君の名前を何万回?
君に好きと何万回?
言い続けたらあなたは僕のものになりますか?
君の名前を呼んで
君に好きと伝えて
僕の声で
あなたは僕に支配されるのです
僕しか見ず
僕にしか反応せず
僕だけを愛するのです
それは僕があなたを支配しているのではなく
僕があなたに支配されているのかも、
知れません

#詩人の本懐 「支配」

__________2018/08/03

僕はずっと一人だった
一人で戦ってた
認めもられず
変わった子と指差され
僕だって人として
自尊心くらいはあった
僕だって皆の輪に入りたかった

疎外され
傷ついた心は
闇を生んだ
闇からもう一人の僕を産んだ

僕の一番の理解者は、
僕だ

__________

あなたに出会ったのは
偶然で必然で当然の結果なのです
あなたの背中を押せと
僕の直感が報せたのです
あなたに恋に落ちることだけは
予想外でした

あなたの傍にいることが
僕の願いに変わりました

__________08/04

「一緒に来てくれないの?」
君の言葉が僕に刺さる
「僕には翼も羽もない。君とは一緒にいられない」
「じゃあ」
そう言って君は
君の片翼をむしりとって
僕へ渡してくれた
「飛ぶことができないなら一緒に歩いていこう」
手をとりあい
僕たちは同じ目標へと進んでいく

#優しい言の葉 「翼」

__________08/05

暑く暑い夏
雪なんて降るはずのない夏
季節外れの雪が降ったのは

僕の心の中でした

#甘い言の葉 「夏に降る雪」

__________

#好きという感情をどうにかして表現してみる

声聞きたくて
手に触れたくて
抱き締められたくて
会いたくて

理屈じゃなくて
理性じゃ抑えきれない
感情

→真面目ver.

__________

僕が生まれた明確な記憶はない
いつの間にか、が本音
何で生まれたのかもわからない
本人と意識を分けた双子みたいな
最初はそんな感じだった
一番はじめが僕なのか
僕じゃないのか曖昧
一番はじめだから僕が長男で
名前も灰俚(かいり)なんて
解離とかけてるのか笑えるよね
もう最近は僕も話すことが少なくて
白たちの暴走を見守るだけ
それでいい
僕の役目はもうなくていい
なくなればいい

__________08/06

僕の住んでるここは7月が七夕
生憎雨だった
君の住んでる所は今日が七夕
何の因果か今日も雨
リベンジって思ってただろう
彦星も乙姫も
きっと悔しいのかな
そもそも自分の意思で会えないなんて
僕だったら気が狂いそう
同じ国内
交通手段は数あるし
会おうと思えば会えるんだ
時間とお金は作るもの
君に会いたく
君を愛しく
僕は君を想う

#八月の七夕詩

__________08/07

次のデートは浴衣がいいね
なんて約束した
でもどこかで叶わない気はしてた

君は別の子と浴衣デート
よかったね
君の願い叶って

私の願いは
宙ぶらりんのまま
君と叶えたかった浴衣デートは
花火みたいに儚く消えた
思い出に残ることなく
ちりちりと火傷だけ残して消えた

__________

君より
イケメンの彼氏ができました

そう宣言するのが
あたしの未練

#詩人の本懐 「未練」

__________08/08

愛とは
二人の心を重ねること

__________08/13

#優しい言の葉 「アルバム」

アルバムが思い出を残すものと誰が決めた?
過去を閉じ込め
鍵をかける
振り返らないための
安息の逃げ道

__________

#甘い言の葉 「太陽とマーマレード」
#赫ノ絃

オレンジの輪切りを太陽にかざす
似て非なるもの
ただ食べるよりかは、と
君はマーマレードをよく作ってた

もう瓶のなかは空っぽ
僕の舌も
マーマレードの味を忘れかけてる

__________

君は僕の拠り所だから、そこにいてくれるだけで嬉しい。
年下なのに君の小さな肩に寄り添ってしまってごめんね。
最近君の話しも聞けてないや。忙しいのはわかってる。
頑張ってるのもわかってる。
避けられてんのかなーとかも思うけど、
きっと自分のことでいっぱいっぱいだからだよね。
待ってるよ

____________08/14

キミは
だんだん
ボクを
好きになる
好きになる
キミは
ボクを
好きになる
好きになれ

___________

歩いていたら突然コツンてぶつかった
何やら僕の前には透明な壁があるらしい
僕が行きたいのはすぐ目の前なのに
まったく…
厄介なものを設置してくれるよね
神様?
それとも僕自身なのかな?
犬も歩けば棒に当たって
僕が歩けば透明な壁に当たるのか
いいじゃんちゃんと諺にしといてよ、
ってことで
この拳でぶち壊してやりますか
痛いだろうけど、
壊れた拳も後の勲章さね

#詩人の本懐 「障壁」

___________

#あなたが嘘を吐く理由

僕の偽善の優しさで誰かが救われるのならそれでいい、
それだけでいい。
真実なんて見えなくても、
僕のことは見えるだろ?

__________08/15

君は糧にすると喜んだ
小さな輪っか
それでも心が離れれば
僕には枷にしかならなかった
でもそれは同時
君に対しても
重い錘にしかならなかったよね
君の指から外されて
少しは気持ちも楽になれたでしょうか
僕は未だに捨てられずに持っています
そこにあるのは確かな思い出だから
それまで捨てたくない
捨てられない
大好きだった証だから

___________

あんなに待ち遠しかった日曜も
こんなに来て欲しくないものに変わるなんて
大好きだった
君との思い出が日曜にはつまりすぎて
僕はつらい

__________

さぁ飛べよ、って
耳障りな音が僕を催促する
何のためにアラーム設定してたのか
スヌーズ機能は切ってある
当たって砕けろ
さぁ飛びなよ、あの子の元へ

#優しい言の葉 「アラーム」

__________08/17

【拡散希望】

僕の心の片割れを
見かけませんでしたか?
見つけた方は教えてください

それとも、
あなたがお持ちですか?

___________

だって
首をつるのは痛そうじゃん
だから僕は
学校の屋上
駆け抜けて飛び降りる
明日の朝には
誰が一番早く見つけてくれるかな?

見上げた空
星が1つ、2つ…
手を伸ばしてももう
何も掴めない
僕はただ落ちていく
墜ちていく
オチテイク

見えたのは血味泥の世界
ああ、僕は死んでまで
闇の世界から抜け出せないのか

#投身少年は何を見る

__________08/19

絶対に前に立たないものなんだ?
君が僕に出した謎なぞ
答えがわかなくて降参した
「後悔です」
なるほどって僕は笑って
君を抱きしめた

#詩人の本懐 「後悔」

__________08/20

白/ボクと黒/キミ
キミがいるからボクがいる
相反する二人
だけど同時
共存の二人

__________08/21

どんなに願っても今は叶わないというなら、
僕の身を捧げれば早まりますか?
早まるのは僕の寿命ですか、
だったらその命の炎分叶えてくれたっていいじゃないですか。
僕はもう生きるのが疲れました…
久し振りの疲労感徒労感…
癒してくれるのは…
僕に届かないあの子の声

___________08/22

世界は僕を軸にして回ってる
僕の好きなものを
誰も止める権利はない
だから僕は堂々と好きを垂れ流す

だから君も君の好きを吐き出していいんだよ
世界は君を中心に回ってる

軸は人の分あるんだから

#詩人の本懐 「中心」

___________

僕だけをじっと見て
僕から視線を逸らさないで
僕だけを愛して
僕は君だけを愛すから
そうやって君を僕の箱の中に閉じ込めてたはずなのに
気づいたら
キミという箱の中にいたのは僕だった

それでもいい
それでいい
僕は君を愛してる

#閉じ込めたいほど愛している

__________08/23

大好きな人たちに会いたくとも
僕は翼を生やすことができません
魔法も使えません
ただ空を見上げて
青に憧れるだけの
ちっぽけな人間なのです

#詩人の本懐 「無力」

__________08/26

僕たちの前に聳えるのは壁ですか?
壁なら打ち砕くまで。
砕けるまで何度でも拳を振り上げます。
僕たちの前に聳えるのが階段なら、
登るまで。
僕は、
僕の手をとってくれたあなたと
高みを目指します。
翼がないのなら作り上げてみせます。
だから僕は血まみれの足でも止めません。
振り返った時、
その足跡がそのまま僕たちの軌跡なのです。
惚れあった才能同士、
素敵な夢を紡ぎあいましょう。

#詩人の本懐 「軌跡」

__________08/27

煙草なんて吸いたいと思ったことないし
吸ってるの嗅ぐのも嫌いだし
イライラするし
ほんとに大嫌いなんだけど

君だけは平気だったんだよ

煙草を買うコンビニのついで
何がいい? っていつも聞いてくれた
決まって私はバニラアイスって答えてた

#甘い言の葉 「バニラとシガレット」

__________08/28

#僕・君・包丁で文を作ろうそれがお前の性癖だ

僕は包丁で何を切ると思う。
君を切るか君との縁を切るか、
いいや、両方かもしれないね。
飛び散った血飛沫がケタケタ笑う
僕の口の中まで飛んできて、
鉄の味で一杯になる。

_________08/30

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