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朽ちて逝く魂は、クレマチスの丘で天に昇る

一つ一つ 剥ぎ取るやうに

樹齢幾ばくかの木の皮が剥がれ落ちるやうに

何かを脱ぎ捨てるのが人生だと考える


裸になった自分をしっかり鏡で確認する

年齢と供に付いた脂は「不要」な経験だ

削いでしまえ


後ろを振り返る弱さは持ち合わせていない

ボタボタと血の音がする

それが何処から流れているのか分かる

我の歩幅に併せて地に張り付く血痕が

自分の質量以上になった時に

私はそっと目を閉じて朽ちて灰になるのだらう

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