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daenn 渚 uuaep
2024年5月11日 17:51
劇的な春の色調も落ち着きはじめ、ようやく床に煩雑に積まれた本らのことを考える。新宿紀伊國屋で平積みされていた新書から、岐阜県高山の山奥で譲り受けた古書まで、思い返せばこの本らがここにある経緯はそれぞれ。染みや匂いも同様に。独自のpathを辿っているこれら物の旅路が、現在、一時的に俺の部屋という時空間で重ね合わさっている。自室の白い椅子に座りながら想起される、遠い風がいつかのページを繰る光景