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エッセー.2 | 自分の重さを愛せるか

エッセー.2 | 自分の重さを愛せるか

劇的な春の色調も落ち着きはじめ、ようやく床に煩雑に積まれた本らのことを考える。

新宿紀伊國屋で平積みされていた新書から、岐阜県高山の山奥で譲り受けた古書まで、思い返せばこの本らがここにある経緯はそれぞれ。染みや匂いも同様に。
独自のpathを辿っているこれら物の旅路が、現在、一時的に俺の部屋という時空間で重ね合わさっている。
自室の白い椅子に座りながら想起される、遠い風がいつかのページを繰る光景

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