言語の壁を越え、日本で活躍する秘訣┃社員インタビュー
【株式会社セイルボートは2024年4月1日、「株式会社キマルーム」へ社名変更しました。本記事は社名変更前の記事となります。】
こんにちは!セイルボート採用広報です。
今回は韓国から日本に来て、フロントエンドエンジニアとして活躍している金さんのご紹介です。幼少時代からストイックに様々なスキルを習得してきた努力家の金さんに、日本でご活躍されるまでのストーリーを伺ってきました!
"超"学歴社会といわれる韓国での思い出
🙍♀️)本日はどうぞよろしくお願いします!金さん、日本語ネイティブレベルなので生まれも日本なのかと思ってしまいます。笑 ご出身はどちらですか?
金)よろしくお願いします!出身は韓国で日本には2013年に来ました。
🙍♀️)世界トップレベルで難しいと言われる日本語習得まで、並みならぬ努力をされたのでしょう…。日本に来るまでの経歴を教えてください。
金)ご存じかもしれませんが、韓国は"超"がつくほどの学歴社会で、小さい時から塾に通い、受験戦争を突破して良い大学に進学し、優良企業に就職することがステータスになっています。自分もいい大学に進学するため、小学生の時から数学の塾に通っていましたが、ITブームが起きてコンピューターに興味が湧き、コンピューターの塾にも通っていました。塾ではWord・Excel等を学び、パソコンの資格(日本でいう「日商PC検定」のようなもの)も取得してきましたが、中学校3年生の頃にはもう学ぶものが無くなってきたので、大学生向けのプログラミング言語の授業を受講して、C言語について学びました。将来はパソコン関係の仕事に就きたいと思っていてコンピューターの勉強を続けたかったのですが、両親の反対にぶつかって、進学校に入ってからはコンピューターの勉強はやめましたね。その後、大学に入ったのですが、家庭の事情で大学は中退して一旦徴兵に行き、その後就職をしました。
🙍♀️)金さんと同年代の私が日本で小学生の時に習っていたのはピアノや習字だったので、教育熱の違いに驚きですね…
金)そうですね。文化の違いかも知れません(笑 学歴社会である韓国で、大学中退の状態で就活をするのは本当に大変でしたね。特にエンジニアは理系の大学を卒業していないと書類審査で落とされます。なのでまずは、地元の放送局のコールセンターに就職をして、CSのマニュアル整備や広報活動、サイト管理等、業務を広げて対応してきました。その努力が認められて本社の企画部に抜擢され、社内・社外イベントの企画、アナログ→デジタル信号に変換するためのSTB(セットトップボックス)開発の企画を担当しました。本社は大卒の人しかいなかったので風当たりは強かったですが、認められるために3年間必死に頑張りました。企画部では予算の関係等で自分が思う開発が出来なかったので、会社を辞め、日本で就職するために政府支援の教育機関でJAVAと日本語を勉強して、日本に来ました。
🙍♀️)企画部への大抜擢、努力が認められた瞬間ですね。海外に目を向けた時に、日本が浮かんだのですね。
金)そうですね。元々日本語は高校の第二言語で学んでいて、英語よりも得意だったので、日本がいいと思いました。
日本に来ても現場に入れない辛い半年間
金)実際に来日してみたら、日本語でコミュニケーションをしようとしても、「日本語が聞き取れない」「自分の意見を日本語で表現できない」状態だったため、仕事の現場に入ることが半年間は出来ませんでした。収入も減りますし、辛い半年間でしたね。
🙍♀️)それはお辛いですね。どのようにして克服されたのでしょうか?
金)日本に来てからも勉強はずっと続けていて、仕事が終わってから朝の4時まで日本語の勉強をしていました。
🙍♀️)睡眠時間を削ってまで…ものすごい努力家なのですね。
金)学歴ではなく『自分が努力をし続けていればいつか成果が出せる』と信じているので、頑張りすぎなくらい努力しましたね(笑 SESでフロントエンド・バックエンドの開発が希望でしたが、日本語が下手でアサインされる案件がテスターのみだったことも多く、このまま日本にいてスキルが伸びるのか…途中韓国に帰ろうかとても悩みました。たまたまご縁があり、別の会社に転職して良い環境に移ってからは日本語のスキルも上がり、やりたい開発の仕事も出来るようになったので、フリーランスで働いていた時期もありました。諦めずに、努力し続けるのも日本で働く上でもちろん大事でしたが、時には職場環境を思い切って変えるのも転機になったと思います。
セイルボート入社のきっかけは「自社開発」
金)セイルボートへは知人の紹介で入社しましたが、入社の一番の理由は「自社開発」のサービスを持っていることでした。将来に起業したい願望があるので、「企画〜開発〜サービス」の一連の工程を経験し、知識と知見を深めたかったです。
フリーランスやSESとして働いていると、開発工程の一部しか関われないことが多く、自分が作ったものがどう世の中に展開されて、どう利用されているのかが分からなかったので、ずっと気になっていました。
🙍♀️)金さんは企画の経験もあるので様々な視点でサービスを見ているのですね。
金)作ることは勉強すれば誰にでもできることだと思いますが、作ったものを売ってサービスしていくことは別世界と言われるぐらい難易度が高いので、その点でセイルボートは紙メインの不動産業界のDX化を目指し、自社開発をしていることがとても魅力的でした。ちょうど入社のタイミングの時に、賃貸物件の更新・退去を管理するシステム「キマRoom! PM」の新規開発が進んでいたので、参加できて良かったですが、なりより「自社開発」であることが自分にとっては重要でしたね。
挑戦したい領域にもチャレンジできる会社
🙍♀️)フロントエンドエンジニアの育成も担当されている金さんから見て、セイルボートで良いと感じるポイントはありますか?
金)入社理由で挙げたこと以外だと、『チャンスを与えてくれる・チャレンジできる会社』だと思います。つい先日新しいプロジェクトでテックリードにチャレンジしたい人の公募も発表されたり、フルスタックエンジニアになりたい人は今までやったことがないフロントエンド、バックエンドの開発にも携われたり。1つの事を突き詰めるも良し、領域を広げるチャレンジの機会も与えてくれる会社だなと思いますね。
🙍♀️)ありがとうございます。金さんが仕事をする上で大切にしている軸はありますか?
金)開発業務に絞っていうと、「ユーザー目線で考える」ことですね。自分の考えが正しいという概念は捨てて、相手の立場になって考え、自分が作りたいものではなく、ユーザーが使いたくなるものを作っていくことです。あとは、自分が日本に来てコミュニケーションで苦労したこともあるので、「チームコミュニケーション」が大事ですね。
サービス開発は一人でできることではないので、営業部署・CS部署ともしっかりとコミュニケーションを取り、全員で同じゴールを目指していくことでより良いサービスが作れると思っています。
🙍♀️)金さんいつも広報記事の誤字脱字チェックしてくれますよね😆部署の壁を越えて、いつも助けていただいてます。ありがとうございます!
以上、社員インタビューをお届けしました。
金さん、インタビューのご協力ありがとうございました!
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