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やっぱり学歴と教養が大事だと感じた『大江大河2』

 『大江大河2』を見終わりました。


 大江大河2

 宋运辉が开顔と離婚すると知っていたので、見るのをやめようかと思っていましたが、「みるアジア」の配信が終わるのが嫌だったので見ました。

 今回は、主人公三人の仕事が新たな局面を迎えると共に、第一部よりも三人の運命が交わることが多いです。まるで、三人の義兄弟の物語のよう。
 そして、題名にも書いたように何よりも「学歴」と「教養」がある人が強いということを感じずにはいられませんでした。そのあたりのことを詳しく書いていきたいと思います。

あらすじ


金州で成果を挙げ、活躍の舞台を東海に移した宋運輝(ソン・ユンフイ)は様々な障壁を乗り越えながら改革開放の波に乗り、かつての教え子梁思申(リャン・スーシェン)を通して外国企業とも協力関係を築く。そんな中、妻程開顔(チョン・カイイェン)や義父との関係がぎくしゃくし始め、仕事と家庭の両立に苦慮する。雷東宝(レイ・ドンバオ)はようやく再婚し、妻を失った悲しみから抜け出す道筋が見え始めた矢先、贈賄の疑いで投獄されてしまう。揚子街の市場を統括する立場にまで成長した楊巡(ヤン・シュン)は東海でさらなる発展を目指すも、資金面で常に何らかの問題を抱え、激しい浮き沈みを繰り返していた。

『みるアジア』より

結局、教養が全て

 文革があったせいで、第一部のころはみんな貧しく、ボロを着てボロボロの家に住んでいました。しかし、第二部では主人公たちはある程度稼ぎを得て家や身なりも少しずつ小綺麗になっていきます。

 ところが、東宝と楊巡を見ていて、私は彼らの限界を感じました。

 ある程度のところまでしかいけないのです。

 会社の経営は、最初は良かったけれども、もっと能力の高い人たちにどんどん追い越されていくのです。

 そして、トラブルになったときは、自分達ではどうしたら良いのか解決手段がわからない。
 だから、宋运辉を頼る。
 何かあったら宋运辉。宋运辉なら、学がある。なんでも知ってる。地位もある。何とかしてくれる。

 雷東宝が捕まったときも、教養のない小雷家の人たちは「あいつが悪いことするはずがない」と情に訴えて解決しようとします。

 しかし、宋运辉は無実の証拠を探そうとします。なぜなら、人が人を裁くのではなく、法が人を裁くことを知っているからです。

 この話だけ見ても、知識や教養があるのとないのとではトラブルの対処の仕方も違うと思ってしまいます。

 また、楊巡のときもそうです。彼は市場を作ってそこで繁盛します。彼なりに頑張ってお金を稼ぐことに成功しますが、それでも梁思申のような元から金持ちで教養がある人たちには敵いません。ホテル経営を計画する話が出てきますが、どんなホテルにしたいのか、そもそも田舎で貧しい生活をしていた彼には具体的なイメージをすることはできません。

 学歴が全てではないと言われています。確かに、そういう人もいます。しかし、やはり全く勉強していない人と、ちゃんと勉強している人ではいろんな所で差が出るのだと思います。


最初は开顔が被害者かと思ったけど…

 宋运辉が離婚する情報は知っていたので、「开顔、可哀想…」と思い、勝手に胸を痛めていましたが、変わりました。

 結局彼女の父親が妬み半分で宋运辉を落としきれたために離婚に至ります。しかし、娘の开顔は最後まで父の策略に気づかず…。というか、元から宋运辉とだんだん自分が合わないことに気づき始めているようでした。

 前回の記事でも書きましたが、开顔も勉強が苦手そうでした。父の策略が見抜けず、夫のことを信じきれない愚かさこそ、彼女の最も可哀想なところです。私は开顔が被害者かと思っていましたが、最後は自分から離婚を切り出すので、これは彼女が望んだ結果だったのだと知りました。

 それにしても、この程一族かなり厄介です。
 一部には登場しませんが、开顔にはできの悪い兄がいるんです。そして、その兄にはヤンキーみたいな奥さんがいるという。この兄夫婦も結構面倒で、开顔がそっち側に引きずり込まれていくのを「そっち行ったらだめだよ!」と思いながら見続けていました。

 この家族を見ていると、苦労人の宋运辉とは釣り合わないことがよーくわかります。

大人になった梁思申に複雑な思い

 アメリカ帰りの梁思申が登場します。
 かなり傲慢な態度で絡んでくるので、ちょっとイラつきます。

 お金持ちで、美人で、頭が良いという、なんでも持っているからこその態度なのでしょうか。
 彼女は彼女なりに苦労してきたようですか、だからこそ、その気の強さが目立つのかもしれません。

 私はこの手のタイプは嫌いで、実際にいたらめちゃくちゃ文句を言いたくなってしまうと思うのですが、ちょっと羨ましさもあり、憧れているところもあります。

 

ちょっと難しいところもあるかも

 第一部に比べて専門的な話も多くなりますし、天安門事件を背景にした事柄もからんできます。私は夫の解説がなければ理解できないところもありました。

 完璧だと思っていた宋运辉はできる人だからこその弊害が出てきます。自分で全て抱え込んでしまったり、周りの人を上手く巻き込めないあたり、できる人あるあるかもそれませんね。でも、そういうのは、ある程度社会に出ていろいろな人を見てないとわからないことかもしれません。

 さて、最後の第三部も頑張って見終えようと思います。



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