中国短期留学③馬連道のお茶
北京留学のとき、午前中は中国語の授業、午後は自由時間でした。
自由時間は、基本的には北京の街を散策します。
私が留学したのは北京大学でしたが、そこの先生が「馬連道でお茶を買うのがお勧めだ」と言っていたので、同室の友達とその「馬連道」まで行ってみることにしました。
馬連道にたどり着くまでの苦労
しかし、当日(十数年前)はスマホはなく、ガラケーしかありませんでした。地図はネットで検索できても、位置情報システムはあったりなかったりです。それも、異国の地なので行くのが結構大変でした。
電車は使いやすかった記憶かありますが、バスはとても不便でした。日本のように、バス停が近くなるとアナウンスが流れる、なんていうことはありませんでした(もしかしたら、今は変わったかもしれません)。
自分で乗ったバス停から目的地までバス停を数えて降りないといけないのだそうです。そんな高等な技、できるわけありません。
一度、引率の教授や同じ大学の仲間と一緒にバスに乗って、教授に言われた所で降りましたが、現地の地の利をわかっている人が一緒でないと絶対無理。
そこで、「馬連道」に行くときもバスだけは使わず、歩きと電車、そしてガラケーを片手に友達と行きました。
途中、どうしてもわからないところがありました。地図は続いているのに、目の前の道を見ると行き止まりなのです。しかし、車道はある。
もしかして、車道を歩くのか!?と思って車道の端っこを歩いたこともありました。今考えると超危ない!
さすがに車道を歩くはずないことに気付き、歩道をよく見たところ、なんと地下に降りる階段があったのです!
その階段を降りて、何とか馬連道までたどり着くことができました。
さて、その馬連道ですが見た目は大きなビルです。
花茶とプーアル茶
花茶の存在を知ったのは、馬連道でした。
花茶とは、乾燥させた花弁を茶葉に混ぜたものだそう。ジャスミン茶、蓮茶、桂花茶(キンモクセイ)などがあるらしいですが、私が飲んだのはどれだったか覚えていません…。丸く、糸で縛った花茶を透明な急須に入れ、湯を注ぐと丸い花茶が次第に開花していき、湯のなかで色とりどりの花を咲かせます。それがとても神秘的で、気に入った私は、お土産にいくつか買って帰りました。
湯を注ぐと花がゆっくり開いていく様子に感動して、親戚の分まで買っていったことを覚えています。
日本に帰ってから、祖母の家に行って親戚一同花茶が開花するのを見、感動していました。
他にも、いろいろありましたが、とにかく売っているお茶の種類が多いこと、多いこと。後でネットで調べたら「多すぎて1日で回りきれない」というコメントも見かけました。私たちも、ちゃんと見に行った店はほんの数件だった記憶があります。
プーアル茶も様々な種類があったことを覚えています。何年昔のものかによって値段が変わっていました。結構お高いものもありましたが、私は比較的買いやすいものを購入しました。
このプーアル茶、長時間お湯につけておくと真っ黒なお茶になってしまう。しかし、味は濃くなくとても美味しかったです。
学生の時だったので、購入できるものにも限りがありましたが、社会人として自分のお金を自分で稼げるようになった今、もう一度あの場所へ訪れてお茶を買いたいと思っています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
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