読書記録27
もうすぐ梅雨入りでしょうか。
癖毛には憂鬱なシーズンが始まります。
それと同時に一年の前半もラストスパートに入りましたね。
今年は何を残せただろうか。
残り半年で何を残せるだろうか。
運転者/喜多川泰さん
人生に行き詰まった時に読みたいハートフル小説。
結果が全てで、結果が出なければどんなに頑張っても意味が無いと考えている方も少なくないでしょう。
この小説は『頑張ったこと』を全力で肯定してくれました。
例え今は、頑張っても結果がついてこず無意味だと感じていても、いつかその頑張りが何らかの形で報われる時が来る。
そもそも頑張った分だけ自分の身には付いているからゼロでは絶対に無いのです。
希望が死んだ夜に/天祢涼さん
現代の闇を描いた社会派ミステリ。
『貧困』のボーダーラインってどこなんだろう。
ご飯を食べることもままならない事?
お風呂に毎日入れない事?
清潔な服を着れなかったり清潔な布団がない事?
なら、毎日3食ご飯を食べれてお風呂に入れて洗った服に着替えも出来たら、進学するお金が無いのは貧困とは言えませんか?
家計を回すために全ての娯楽をひたすら我慢しなければいけない事では貧困とは認められないのでしょうか。
『貧困』であるが故に、生活がままならず心まで窮困してしまう。心が窮困すると視野が狭くなり、助けを求められるはずの手が伸ばせなくなり余計に抜け出せなくなる。悪循環。
これは決して物語の中だけでは無いのです。
プラダを着た悪魔/ローレン・ワイズバーガー
超ブラック企業の中のモラハラ上司から下される幾つもの試練に奮闘しつつ自分が本当にしたいことは何か、本当に大切な物は何かを見つけ成長していくお話。
世界的有名なベストセラー作品『プラダを着た悪魔』
ファッションが好きな方や、海外独特のドタバタコメディが好きな方には超オススメです。
ハイブランドの名前、著名人、頭の硬い日本人ではなかなか思いつかないようなギャグセンス。
本当に自分が今米国にいるような気分で読めます。