写真と民俗【一心寺・骨仏】
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どうもメダカです初めましての方は初めまして。
今回は大阪市天王寺区の一心寺・骨仏を見てきました。
一心寺
通天閣から徒歩5分にある一心寺(いっしんじ)は、大阪市天王寺区にある浄土宗の寺で、本尊は阿弥陀如来。
創建は文治元年(1185年)なのでまさに、壇ノ浦の戦いで平家が滅び、鎌倉幕府が出来た年ですね。
そんな貴族から武家へ権力が移り、古代から中世になった激動の時代に作られたこの寺を有名にしているのが骨仏です。
骨仏とは?
骨仏(こつぶつ)とは呼んで字のごとく、骨(人骨)から作られた仏像です。
一心寺では、当時の住持(じゅうじ)である顕秀和尚の案で、
嘉永4年(1851)から明治20年(1887)までに納められた約5万体の骨を、
粉末にしてセメントと混ぜあわせ阿弥陀如来像を造像しました。
これが骨仏の始まりです。
明治から始まった風習なのでまだ100年ちょっとの比較的新しい風習ですね。
現代では10年に一度造仏されていて、次回は令和9年(2027年)の予定なので割とすぐですね。(2024年12月現在)
骨から作られる仏像なんて聞くと即身仏みたいな怖い感じをイメージすると思いますが、全然そんな事はなく見た目は普通の阿弥陀如来と変わりません。
遺族は遺骨から作られた阿弥陀仏を前にして、亡くなれた家族の面影をそこに見るとも言われています。
大阪市の無形民俗文化財にも指定されています。
写真でめぐる一心寺・骨仏
それでは実際に一心寺と骨仏を写真で見て行きましょう。
一心寺は骨仏だけでなく、立派な寺なので見ごたえのある素敵な寺です。
山門からインパクト大の裸の仁王像が迎え入れてくれます。
普通仁王像と言えば独鈷杵などを持ち、恐ろしい形相で寺の入り口を守っていますが、一心寺の仁王像は丸腰で武器を持っていません。
これは悪に対し力ではなく、知恵を持って対抗するという意味が込められているそうです。
山門をくぐれば念佛堂
※念佛堂 (ねんぶつどう) 寺院内に設けた、念仏修行のための堂。
念佛堂の先には本堂があります。
かなり立派な本堂です。夕焼けに照らされとても美しいですね。
正面から見るとこんな感じ。
本堂脇に今回のお目当てである、骨仏が納められた納骨堂があります。
これが10年ごとに造仏される骨仏です。
見た目は普通の仏像ですが、コンクリートと一緒に遺骨が混ぜてあります。
骨と聞くと白いイメージがありますが、色は意外にも黒寄りの茶色
最初はイメージ通りの白らしいですが、時間と共に日焼けやろうそくの煤で変色してくるそうです。
2027年には作りたての骨仏が見れるのでぜひ見に行きたいですね。
結構大きな寺なので、立派な鯉なんかも飼われています。
鬼瓦にも注目。
寺ってなぜかネコがよくいますよね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
自分も死んだらぜひ阿弥陀如来の一部にとお考えの方もいると思いますが、
人気殺到で現在一心寺に納骨するのは難しいようです。
骨仏は一心寺が有名ですが、実は全国にあるので調べてみてください。
「俺も死んだら骨仏の一部になりたい」と感じた方はネットで調べるとおよその値段も含めいろいろ情報があるので調べてみてください。
(東京でもあります)
家族や親戚が骨仏になったなんて方がいたらぜひ、コメントで教えてください。
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