JW42 吉野三人衆
【神武東征編】EP42 吉野三人衆
前回は宴会の模様を紹介させてもらった。
久米部の歌う唄は、来目歌(くめうた)と呼ばれ、宮中の儀式で歌われることになる。
今でも、唄に合わせて舞う久米舞(くめまい)が、天皇即位後に挙行される、大嘗祭(だいじょうさい)にておこなわれている。
ここで、永遠のセンター、大久米命(おおくめ・のみこと)が語り始めた。
大久米(おおくめ)「二千年後も歌われてるんすから、イギリスの某有名バンドにも負けない歌い手だと思いませんか?」
すかさず、本編の主人公、狭野尊(さの・のみこと)(以下、サノ)がツッコミを入れる。
サノ「そのネタは禁止とする。ビートルズの真似事は、これで、仕舞いじゃ!」
大久米(おおくめ)「せ・・・せっかく、名前は伏せておいたのにっ!」
そのとき、夜麻都俾(やまとべ)(以下、ヤマト)が乱入してきた。
ヤマト「我が君っ。それよりも、今回は吉野周辺の視察旅行が本題! 早く参りましょう!」
サノ「わ・・・分かった。では、出発しようぞ!」
サノたちは、菟田(うだ)の穿邑(うかち・のむら)から軽装兵を引き連れ、巡幸(じゅんこう)をおこなった。
ちなみに、巡幸とは、天皇が各地を旅行することである。
一行は、紙面の都合で、あっという間に吉野河(よしのがわ)の河尻(かわじり)に到着した。
吉野川の最下流、現在の奈良県(ならけん)五條市(ごじょうし)北部と考えられている。
到着した一行が景色を眺めていた時、すぐ傍の井戸から、人が出て来た。
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